細胞レベルの健康を取り戻す

ルークス芦屋クリニック 
内科 消化器内科 心療内科
慢性疲労・腸内環境改善

〒659-0092 兵庫県芦屋市大原町8−2むービル2階 (JR芦屋駅北側徒歩4分)

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腸の専門医が提案する
腸内環境改善プログラム

根本治療にあたり重要な「腸内環境」

 当院では、様々な疾患の根本治療を目指すにあたり、乱れた「腸内環境」を整えていくことを柱としています。腸内環境の改善が、免疫機能を調整し、バリア機能を高め、食事から摂取される栄養素の消化吸収が円滑に行われることとなり、様々な疾患の改善につながることが期待されます。

健康の要「腸内環境」

 腸内細菌叢(腸内フローラとも呼ばれます。近年”Microbiota”とも)は腸内に生息する細菌の集まりのことで、その種類は500種類、数にして100~1000兆個もの菌で構成されています。

 ちなみに人間の体を構成する細胞の数が約60兆個と言われていますから、いかに多くの細菌が私たちと共生しているかがわかるでしょう。

 重量にすると糞便の80%を占め、1~1.5kgもあります。まさに「一つの臓器」と考えられます。

 これらの細菌を分類する上で、便宜上、私たちの体にとって良い働きをする(と今の段階で考えられている)善玉菌や(今の段階で体にとっては有害と考えられている)悪玉菌、そしてどちらにでも変化できる日和見菌に分けることができます。

 私たちの健康を考える上で、これらの細菌のバランスが大変重要であることが近年の研究で明らかになっています。

 腸には人の体の全免疫システム全体の70%が腸に集中していますが、腸内細菌のバランスは腸粘膜の状態にも大きな影響を与えるため、腸内環境の乱れが様々な疾患との関連があることもわかってきました。(下図)
 

 〜腸内細菌と免疫〜

 制御性T細胞と呼ばれる免疫細胞の一種は、「炎症」や「アレルギー」を抑えるのに重要な役割を果たしますが、この制御性T細胞の働きを腸内細菌が産生する「短鎖脂肪酸」が促進させることがわかっています。短鎖脂肪酸は私たちが口にする食材の中でもオリゴ糖やイヌリンなどの食物繊維を含む食材が大腸内の細菌により代謝されることで産生されます。食物繊維の少ない食事は、短鎖脂肪酸の産生が少なくなり腸内環境が悪化することが知られています。
 

 〜リーキーガット症候群(腸漏れ症候群)〜

 「腸内環境が乱れる」とは小腸の粘膜細胞に障害が起き、本来防波堤の役割を果たす小腸粘膜がその機能を果たせず、未消化の食物がダイレクトに吸収され体内に取り込まれることになります。この病態を「Leaky Gut Syndrome(リーキーガット症候群:腸もれ症候群)」と呼びます。

 リーキーガット症候群(Leaky Gut Syndrome:LGS)は必ずしも内視鏡検査では診断することができません。遅延型アレルギー検査のほか、腸内フローラ検査や総合便検査やカンジダ抗体検査などを行うことで総合的に判断することが重要です。

 リーキーガット症候群が起こると、未消化のたんぱく質が体内に取り込まれることとなり、このたんぱくがアレルギーを起こすことがわかってきました。中でも遅延型フードアレルギーと呼ばれるタイプの食物アレルギーでは、一見アレルギーと関係のないような全身の症状と関連しています。

腸内細菌叢の乱れと関連する全身の疾患

腸内フローラと病気の関係

 

【潰瘍性大腸炎】

 潰瘍性大腸炎は、下痢と下血、腹痛を伴う大腸の炎症性疾患です。比較的若年層に発症し、日常生活に支障をきたすケースも少なくありません。厚生労働省が定める難病に指定されています。 腸内細菌のバランスが崩れていること(dysbiosis)が原因の一つではないかと考えられています。

 

【クローン病】

 クローン病は、大腸・小腸を中心とする粘膜に慢性の炎症をひきおこす原因不明の疾患です。腹痛や下痢、体重減少、下血を伴います。厚生労働省の定める難病に指定されています。重症化すると粘膜に潰瘍や狭窄や穿孔を起こし、外科的な治療を余儀無くされるケースもあります。食事や腸内細菌に対して腸の免疫細胞が過剰に反応することが原因の一つと考えられています。

 

【過敏性腸症候群(便秘・下痢)】

 過敏性腸症候群では、便秘が主症状の場合や下痢が主症状の場合、あるいは両方を繰り返したり、腹部の不快感などが主症状の場合があります。内視鏡検査や血液検査では明らかな炎症を認めず、ストレスが関連すると考えられてきました。しかし最近の研究では、腸内細菌のバランスの乱れを伴うことが多いということがわかってきました。中でも過敏性腸症候群の患者さんの腸内フローラには、Lactobacillus、Villonellaという菌が増えていることがわかっています。

 

【糖尿病(Ⅱ型)】

 生活習慣などが原因で発症する糖尿病(Ⅱ型)は、様々な合併症を引き起こすことが臨床上の問題です。腸内細菌には、膵臓がインスリンを出して血糖値の上昇を抑えるのを促してくれる作用もあり、腸内細菌のバランスが整うと糖尿病が改善するケースがあります。血糖の上が理にくい食事という観点だけでなく、腸内細菌のバランスを意識した食事が重要です。
 特に血糖コントロールのいい人の腸内フローラにはアッカーマンシアと呼ばれる菌が多く観察され注目されていますが、この菌は難消化性食物繊維により増えると言われています。

 

【肥満・脂質異常症・高血圧・動脈硬化】

 肥満・脂質異常症・高血圧・高血糖は密接に関連しており、合併する疾患が多いほど動脈硬化のリスクが高くなります。 腸内細菌には、身体が脂肪をため込むのをブロックしたり、代謝を活性化するものや、動脈硬化を促進する物質を産生するものなどがあり、腸内細菌のバランスの乱れとこれらの生活習慣病との関連が徐々に解明されつつあります。
 特に食べ物に含まれるフォスファチジルコリンやカルニチンは、腸内細菌によりトリメチルアミン(TMA)に代謝されますが、これが肝臓で代謝を受けるとトリメチルアミン-N-オキシド(TMAO)と呼ばれる心血管系の疾患を起こす物質が産生されます。

 

【がん】

 日本人の死因1位であるがんは、以前に比べ治療成績は上がっているものが増えているものの、依然その治療は肉体的・精神的・経済的に負担のかかるものとなっています。 最近の研究ではがんを引き起こす腸内細菌、がんを予防する腸内細菌が発見されており、腸内環境を整えることでがんの予防や治療が可能になるのではと考えられ、研究が進んでいます。中でも注目されるのはAGE(終末糖化産物)と呼ばれる物質で、これは高血糖と関連のある老化物質です。最近の研究でAGEの蓄積は大腸癌のリスクになる可能性が指摘されています。

 

【うつ病】

 ストレスの多い現代社会では、うつ病やパニック障害などの精神疾患にかかる患者数はますます増えています。「心の病」とも呼ばれる精神疾患ですが、脳は腸と密接に連携を取り情報を交換し合っていることがわかってきました。「腸管神経系」と呼ばれる脳と腸を結ぶ神経系は一億本の神経で双方向につなが理、研究が進んでいます。(脳腸相関)

 

【アトピー性皮膚炎】

 アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー疾患は自分を守ってくれるはずの免疫が過剰に反応して起こる、免疫力のアンバランスさが原因の疾患です。体の免疫システムができあがる成人になると自然と治まることも少なくありません。 腸内細菌には、過剰に反応する免疫細胞にブレーキをかける細胞(Treg)を作る、または活性化する働きがあることがわかっています。

(腸内フローラ移植臨床研究会資料より)

 

【発達障がい/ADHD, ADD, LD/自閉症】

 「自閉症」や「発達障がい」、「ADHD」、「ADD」、「LD」などの診断を受けるお子さんが多くなっています。その原因はまだ未解明の部分が多くありますが、

 ①遺伝的な要因

 ②環境要因

 が複雑に絡み合って発症するという考えが専門家の間でも受け入れられてきています。中でも「腸内環境」の乱れが高い頻度で観察され、腸内の毒素が体内に吸収されることで脳を始め全身に影響を及ぼすことが知られています。食事やサプリメントで腸内環境を整えると症状が落ち着くケースは少なくありません。

 

【自己免疫疾患】

 腸管に大量に分泌される抗体IgAの産生にはPD-1と呼ばれるタンパク質を持つヘルパーT細胞が関わっています。遺伝的にPD-1が産生されないマウスではIgAの産生が阻害され、様々な自己免疫疾患を起こすことがわかっていますが、この過程に腸内フローラが深く関わっています。IgAの産生が不完全な場合、腸内フローラの中でも有害細菌が増殖し、全身免疫反応の異常な活性化が起こると考えられています。

 

【関節リウマチ】

 2013年にニューヨーク大学のグループが関節リウマチ患者さんの腸内フローラを解析したところ、Prevotella copriという菌が増加していることを見出しました。その後の研究でさらにヘモフィリス族が減少し、乳酸菌の一種であるラクトバチルス・サリバリウスが増加していることがわかりました。つまり、関節リウマチの患者さんは健常な方の腸内フローラに比べて乱れ(dysbiosis)があることが確認されています。

腸内環境を整える食事

 私たち日本人は、古くから発酵食品を生活に取り入れ、そこから乳酸菌をはじめとするいわゆる善玉菌を多く摂取する知恵があります。

 一般に日本人には「ま・ご・わ・や・さ・し・い」が体に良いと言われています。

ま:豆類、 

ご:ごま、 

わ:わかめ、海藻類、 

や:野菜、 

さ:魚、 

し:しいたけ、きのこ類、 

い:いも、根菜類

 腸内環境は長年培われた食文化と密接に関連しており、ある民族にとって健康に良いと考えられる食事も、別の民族にとってははあまり効果のない食事である可能性もあります。(例:海苔を消化できる腸内細菌は日本人特有のもの)

 ですから「万人にとって最適の食事」というものは存在せず、人種による特性や腸内環境の個人差を考慮した食事療法というものが望ましいと考えられています。

 ただし、現代人の多くが砂糖をはじめとする精製された糖質や、炎症を惹起させやすい脂質の過剰摂取など腸内環境を乱しやすい食事をとる人が増えています。今一度私たちの健康の根源でもある「食事」について考えてみることが必要な時代になっています。

腸内環境を整える「ボーンブロス」

 「ボーンブロス」とは、鶏や牛の骨からとったスープのことで、長時間煮ることで豊富なミネラルやアミノ酸などの栄養素が豊富に含まれる出汁となります。古来から病人に骨つき肉スープを飲ませる地域もありますが、2014年にニューヨークでボーンブロス専門店が登場し、さらに多くの自然療法医達が慢性病にボーンブロスを処方するようになり注目されるようになりました。

 長時間かけて煮出したスープには下記のような効果が期待できます。

  • リーキーガットを修復
  • 肝臓デトックスを促進 
  • 抗炎症効果
  • 関節痛、筋肉痛を緩和
  • 感染予防効果
  • ミネラル吸収促進
  • 消化機能促進
  • 美肌効果
  • 骨強化
  • 睡眠改善

 中でも傷害を受けた小腸粘膜を修復するために必要なアミノ酸やミネラルを多く含むため、当院では腸内環境改善プログラムの中にボーンブロスを取り入れています。管理栄養士による栄養指導では必要な方には積極的にボーンブロスを取り入れていただくように指導を行っています。

 

腸とこころの関係

 脳と腸の間には神経の密接なネットワークがあり、常に腸内の情報を脳とやりとりをしています。

 腸内環境が乱れ、いわゆるリーキーガット症候群を伴うと、腸内細菌が産生する毒素や食事から取り込まれた重金属などの毒素が、腸粘膜をすり抜けて体内に取り込まれてしまいます。これらの毒素は脳神経に悪影響を与えます。

 また、脳がストレスを感じていると腸内細菌の中でも「悪玉菌」と呼ばれる菌が増え、さらに腸内環境を乱してしまします。

 脳と腸は密接な関わりがあることから、この関連のことを「脳腸相関」と呼びます。

腸内環境改善計画

おおよその治療計画です。
(クリックすると拡大します)

 様々な疾患の根本原因として「腸内環境の乱れ」が関与しているということから、当院では分子栄養学や機能性医学と呼ばれる最新の栄養学・医学の観点から、食事療法に加え腸内環境改善を目的としたサプリメントを使用しながら根本治療を行います。
(サプリメント 1.5~3万円程度/月)

 カンジダの異常増殖が問題となっている場合には、カンジダ除菌を行う場合もございます。

 できるだけ効率的に食事療法を行なっていただくために管理栄養士による「栄養指導」も行なっていますのでご利用ください。(6000円/60分)

腸内環境を調べる検査

遅延型フードアレルギーのレポート(一部)

 当院で採用している腸内環境を調べる検査は以下の通りです。(料金はいずれも税別)

遅延型フードアレルギー検査
 様々な食材に対するIgG抗体を調べることで、間接的
に腸内環境の乱れを知ることができます。この検査で多くの食材に陽性反応を示す場合、リーキーガット症候群(LGS)の存在を疑います。(32000円)
 

尿中有機酸検査
 体内での代謝によって生成された有機酸の量を調べる検査です。腸内で異常増殖する真菌(カビ)や悪玉細菌の産生する毒素を調べることで間接的に腸内でのdysbiosis(腸内毒素症)の有無を調べます。(36000円)

 

腸内フローラ検査
 便を採取し、その中に存在する腸内細菌のDNAを網羅的に調べることで、いわゆる善玉菌(バランス調整菌)・日和見菌(能力未知菌)・悪玉菌(バランス撹乱菌)の種類や割合を調べます。また、専門的な分類による腸内フローラのバランス、多様性指数、ビフィズス菌組成比、肥満指数などがわかります。(初回48000円 2回目以降35000円 (2018/4月料金改定しました)

 

総合便検査
 便中の細菌叢のバランス(培養)のほか、消化酵素の量、ミクロの炎症の有無、免疫の状態、短鎖脂肪酸(大腸粘膜のエネルギー源)の量、寄生虫の有無、潜血の有無などを総合的に調べる検査で、腸内環境の乱れる原因を調べます。(51000円)

 

ペプチド検査
 小麦や牛乳が分解される途中段階にグリアドーフィン、カソモーフィンというペプチドが生じます。リーキーガット症候群があるとこれらのペプチドが血液中に吸収され、様々症状を起こす事が知られています。尿中のペプチド代謝物を調べる事で、グリアドーフィン、カソモーフィンがどれほど体内に吸収されているかがわかり、リーキーガット症候群の程度を評価できます。(23000円)

 

SIBO検査(呼気検査)
 SIBO(小腸内細菌異常増殖症)は、何らかの理由で小腸内の細菌(場合によっては真菌)が異常増殖し、腹部の膨満感や痛みなど様々な症状を呈する状態です。ラクツロースを内服して、その前後で20分毎に計10回分の呼気中の気体濃度を測定することで小腸内の異常増殖を推測することが可能です。(75000円)(カンジダなど真菌の異常増殖を調べるには別途検査が必要です)


 

※腸内フローラ移植を受ける場合は上記以外のさらに詳しい検査が必要です。

※内視鏡検査が必要な場合は提携施設をご紹介いたします。

「腸内フローラ移植」

 「腸内フローラ移植」とは学術的には「糞便細菌叢移植(FMT)」と呼ばれ、健康な人の便の中の細菌を病気の人の腸内に入れることで腸内細菌のバランスが変わり、病気の経過に変化が起こるというものです。

 海外では20年以上前から行われ、ある程度成果を収めており、わが国でも数年前から主に大学病院レベルで臨床試験が行われております。

 大学の臨床試験では糞便のドナーを「二親等までの家族」としているため、移植を受ける人と近い腸内環境の人のフローラを移植することとなります。

 この問題もあってか、今のところ「偽膜性腸炎」以外は芳しい成績は出ていませんでした。

 しかし、フローラバンクに登録された健康なドナーからいただいた便を個別に選別し、さらに特殊な方法でドナーの便に手を加えることで、高い確率でドナーの菌が生着し、病気の軽快や寛解の症例が多く認められるようになってきました。

  当院では、食事療法やサプリメントで腸内環境がなかなか改善しない場合、腸内フローラ移植も選択肢の一つとして提案させていただきます。


腸内フローラ移植の適応疾患
偽膜性腸炎 / 潰瘍性大腸炎 / クローン病 / 過敏性腸症候群 / 回腸嚢炎 / 感染性腸炎 / 抗生剤起因性下痢 など

 
その他、改善の可能性が期待される疾患
自閉症 / 自己免疫疾患 / 糖尿病 / アトピー性皮膚炎 / リーキーガット症候群 / メタボリック症候群 / 肥満 / 小腸内細菌異常増殖症(SIBO)など

費用などの詳細はお問い合わせください。

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