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下痢が続く

水っぽい下痢はただの下痢?

水っぽい下痢はただの下痢?下痢は、飲食、冷えなどによって、しばしば起こり得る症状です。
1回きりで次の排便時には調子が良かったり、徐々にではあっても3日以内に治まる場合には、基本的に心配はいりません。
しかし、繰り返される・長引く下痢、日常生活に支障が出る激しい下痢などは、受診が必要になります。中には、何らかの病気、腸内フローラの乱れなどが原因となっていることもあるため、以下のような症状がある場合には、お早目に当院にご相談ください。

こんな症状の下痢はお早めに
受診してください

こんな症状の下痢はお早めに受診してください
  • 経験がないほどの激しい下痢
  • 1日に何度もトイレに駆け込み、下痢が出る
  • 4日以上、下痢が続いている
  • 徐々に症状が悪化している
  • 血便が出た(1度でも)
  • 下痢と便秘を交互に繰り返している
  • 同じものを食べた人も下痢になっている
  • 腹痛、発熱、吐き気などの症状も続いている
  • ストレスを感じると下痢や腹痛などが起こる
  • 尿が出ない・極端に少ない等の脱水症状が出ている
  • 意識がぼんやりしている、水が飲めない

下痢の原因と種類

下痢は大きく、急性下痢と慢性下痢に分けられます。

急性下痢

急に下痢が始まり、1週間程度で治まるタイプの下痢です。
原因に応じて、浸透圧性下痢と、分泌性下痢に分類されます。

浸透圧性下痢

脂っこいもの・お酒の摂り過ぎなどを原因として、腸の吸収が悪くなり、便の水分量が多くなることで下痢になります。

分泌性下痢

食中毒、食あたり、食物アレルギー、あるいは薬剤などによって腸粘膜が障害され、分泌液が過剰になることで下痢に至ります。

慢性下痢

下痢症状が、3週間以上続いているタイプです。
原因に応じて、蠕動運動性下痢と、滲出性下痢に分類されます。

蠕動運動性下痢

腸の蠕動運動が過剰となり、内容物が短時間で先へと送られることで、十分に水分が吸収されずに起こる下痢です。

滲出性下痢

腸の炎症部から血液成分などの液体がしみ出し、水分の吸収が不十分になることで起こる下痢です。潰瘍性大腸炎、クローン病などでよく見られます。

腸内フローラの乱れが下痢に繋がる

腸内の善玉菌・悪玉菌・日和見菌のバランスが崩れ、下痢を引き起こすケースも少なくありません。
腸内フローラのバランスが崩れる原因としては、食生活の乱れ、腸壁のバリア機能の低下、感染症・食中毒などが挙げられます。

下痢が続いている時の対処方法

消化の良いものを少量摂る・または絶食

高脂肪食、食物繊維、刺激物など消化の悪いものを避け、また食事量を制限することで、腸管の安静を保つことが大切です。消化の良い食事としては、お粥、うどん、湯豆腐などが挙げられます。
急性下痢の場合は、絶食が必要になることもあります。

水分は小まめに摂る

脱水には十分にご注意ください。特に下痢、発熱、嘔吐など、水分を失う症状が重なっている場合、お子様・ご高齢の方の場合、脱水のリスクが高くなります。食事量を減らしている・絶食している間も、水分は小まめに摂取します。

安易に下痢止めを使用しない

ウイルスや細菌などの病原体の感染を原因とした下痢の場合、下痢止めを使用することで、病原体や毒素の排出を妨げ、治癒を遅らせたり、あるいは逆に重症化してしまうことがあります。市販されている下痢止めは安易に使用せず、医療機関を受診するのが安心です。

下痢が続く場合に考えられる
病気

過敏性腸症候群(IBS)

過敏性腸症候群では、血液検査・内視鏡検査で明らかな炎症が認められないにも関わらず、便秘・下痢・腹痛といった症状が慢性化します。どの症状が顕著に現れるかは、症例によって異なります。
主な原因はストレスと言われていますが、近年の研究では腸内フローラのバランスの乱れも、少なからず発症に影響しているとの指摘があります。過敏性腸症候群の方の腸内には、Lactobacillus、Villonellaといった菌が多く認められます。

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潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎は、下痢や下血、腹痛といった症状を伴う、比較的若い人に多い病気です。激しい腹痛・下痢によって、日常生活に支障をきたすケースが少なくありません。腸内フローラのバランスの乱れが、原因の1つと考えられます。

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クローン病

潰瘍性大腸炎と共に炎症性腸疾患に分類され、難病の指定を受けています。潰瘍性大腸炎と異なるのは、小腸・大腸を中心に、口から肛門まで、すべての消化管で炎症が起こり得るという点です。主な症状に、下痢、下血、腹痛が挙げられます。

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大腸ポリープ・大腸がん

大きくなった大腸ポリープ、大腸がんでも、下痢、便秘、血便、腹痛などの症状が見られることがあります。下痢と便秘が繰り返される、便が細くなるといったケースもあります。ただ、いずれも初期症状が乏しいため、早期発見のためは定期的に大腸カメラ検査を受けることをおすすめします。

食中毒・感染症

ノロウイルス、ロタウイルス、O-157、サルモネラ菌などへの感染を原因とする場合には、下痢、吐き気・嘔吐、発熱、腹痛などの症状が見られます。細菌性の場合には、血便を伴うこともあります。

虚血性腸炎

動脈硬化などを原因として、大腸の血流が障害され、炎症や潰瘍が起こります。突然の腹痛、下痢、血便といった症状が見られます。悪化すると、腸管が壊死し、緊急手術が必要になることもあります。ただ、早期であれば絶食による腸管の安静で回復しますので、症状に気づいた時にはお早目にご相談ください。

慢性膵炎

慢性膵炎が進行すると、消化酵素が漏れ出し多臓器不全、最悪の場合には死に至ります。腹痛や体重減少、下痢、脂肪便などの症状があれば、放置せずお早目にご相談ください。

乳糖不耐症、
消化管アレルギー

乳糖不耐症とは、乳糖を分解する消化酵素が少ないために、腹部膨満感、腹痛、下痢、おなら、吐き気といった症状が現れることを指します。一方の消化管アレルギーでは、牛乳・小麦・卵といった食品に対するアレルギーとして、嘔吐や血便、下痢などの症状が見られます。

下痢の検査方法

症状、経過、疑われる疾患などに応じて、以下のような検査を行います。

血液検査

炎症や脱水の有無などを調べます。

腹部レントゲン検査
※当院では行っておりません

腸管内の異常なガスの有無や状態などを調べます。

腹部エコー検査
※当院では行っておりません

肝臓、腎臓、膵臓、胆のうなどの異常、腹水などが疑われる場合に実施します。

便検査(便培養)

感染性の疾患が疑われる場合には、便を培養し、原因菌を調べます。

大腸カメラ検査(必要な場合は連携施設をご紹介いたします)

血便があり、大腸がん・大腸ポリープなど大腸の病気が疑われる場合には、大腸カメラ検査が必要です。大腸カメラ検査が必要な場合には、速やかに提携する病院をご紹介します。

下痢の治療方法

下痢の治療方法食生活に原因がある場合には、食事制限や絶食の上、安静にしていただきます。ただし、その間も脱水を防ぐため、小まめに水分を摂取してください。水分摂取さえ難しい場合には、点滴や入院治療が必要です。その他、感染症、食中毒が原因である場合には、抗生剤などを用いた薬物療法が有効です。
また城谷バイオウェルネスクリニックでは、腸内フローラと下痢との関係に着目した治療にも力を入れております。腸内フローラのバランスが崩れると、腸の運動・水分調節がうまくいかなくなり、下痢をはじめとする下腹部の症状が続くことがあります。
中でも、過敏性腸症候群(IBS)や小腸内細菌異常増殖症(SIBO)は、腸内フローラとの深い関係が指摘されています。
腸内フローラに着目した治療では、腸内フローラ移植(FMT)、食事療法、低FODMAP食、分子栄養療法などを、必要に応じて組み合わせます。お一人おひとりのお身体の状態、体質などに合わせたきめ細やかな治療を行い、下痢の根本的改善を目指すという、「腸から全身を整える」新しいアプローチです。