バイオロジカルデンティストリーの新しいかたち ― 医科歯科統合から“微生物循環”へ ―
■ 歯だけを診ない、全身を診る歯科へ
近年、欧米を中心に「バイオロジカルデンティストリー(Biological Dentistry)」という新しい歯科医療の潮流が注目されています。
これは、歯を「からだの一部」として捉え、金属や材料、感染、咬合、さらには腸内環境や免疫との関連までを統合的に考えるアプローチです。
当院では、この概念をさらに発展させた独自の医科歯科統合モデルを構築しています。
それが “Agri-Dent-Medicine™(農・食・歯・医の連携・循環)” を軸とした、微生物循環学™的アプローチ です。
■ 内科と歯科がひとつの空間で連携するという革新
一般的なバイオロジカルデンティストリーが歯科領域の中で完結しているのに対し、
当院では 内科と歯科・矯正歯科が同一フロアで連携 しています。
内科では、腸内環境・ミトコンドリア代謝を可視化するために 尿中有機酸検査(OAT) や 腸内フローラ解析(16S rRNA解析) を積極的に導入。
一方、歯科では、口腔内の微生物バランスや咬合の偏りを考慮しながら、生体親和性の高い矯正治療 と 予防歯科プログラム を展開しています。
■ 歯の治療が腸を整える ― 口腔–腸–全身の微生物循環
口腔内の常在菌は、嚥下を通して腸に到達し、腸内フローラの構成に影響を与えます。
逆に、近年の研究では、腸内微生物が産生する短鎖脂肪酸や神経伝達物質様代謝物が、腸–脳だけでなく 腸–口腔 のネットワークにも関与し得ることが示唆されています。例えば、唾液中の微生物構成や酸性度(pH)は、腸内代謝産物の影響下にある可能性があるという仮説的知見があります。つまり、口と腸は“ひとつの微生物生態系”としてつながっているのです。
当院ではこの仮説に着目し、唾液および口腔環境の評価と、腸内環境・有機酸検査を併用して “口と腸の統合ケア” を実践しています。
当院では、歯周病や口臭、矯正中の炎症、金属アレルギー、重金属の蓄積によるミトコンドリア機能障害などの背景に「腸内環境の乱れ」が関与しているケースに対し、
OATや血液検査によるバイオロジカル分析を行い、食事・栄養・腸内ケアまでを統合的にサポートします。
■ バイオロジカル×矯正歯科 ― 「整える」から「巡らせる」へ
矯正治療は単に歯並びを美しくするものではありません。
咬合や顎位が整うことで、自律神経や呼吸、姿勢、さらには腸の蠕動にも良い影響を与えます。
また尿中有機酸検査や腸内フローラ検査などを活用し腸内環境や細胞内代謝状態を評価しながら、今必要な栄養素を見つけ出すようなことも行います。
さらに当院では、ナノバブル水(NanoGAS®水)を応用した酸化ストレスの少ない環境の中で、患者一人ひとりの生体リズムに寄り添う矯正を実践しています。
■ 唯一無二の“医科歯科バイオロジカルクリニック”として
バイオロジカルデンティストリーを本当に実践するためには、
「歯だけ」「腸だけ」ではなく、生命のネットワーク全体を理解する視点が欠かせません。
城谷バイオウェルネスクリニックでは、
・有機酸検査や腸内フローラ解析による生体内代謝の可視化
・矯正歯科による口腔機能と姿勢・呼吸の再構築
・そして、医科歯科スタッフが連携するホリスティック医療チーム
この三位一体のアプローチによって、
「治す」から「還す」医療へ――つまり、生態系としての健康を取り戻す新しい医療を提案しています。
「口は腸の入り口であり、腸は心の鏡である」
そんな考えのもと、私たちは「微生物循環をデザインする医療」を実践しています。
それが、
バイオロジカルデンティストリーの未来形=Shirotani BioWellnessのかたちです。

