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当院では、歯のクリーニング中に高濃度ビタミンC点滴を受けていただけます。
さらに、口腔内の洗浄にはオゾン水を用いた歯周ケアを導入。
この2つの組み合わせで、お口と体を同時にケアすることが可能になりました。

＜ 歯周病と「酸化ストレス」 ＞

歯周病や口臭、歯ぐきの出血の背景には、「酸化ストレス」が関係しています。
「酸化ストレス」は酸化によるダメージが、抗酸化の防御力を上回った状態のことを指します。
喫煙、糖質過多、慢性炎症、ストレスなどで活性酸素が増え酸化ストレスが高まった状態になると、歯肉や血管の組織が傷つき、炎症が長引きやすくなります。

そのため当院では、
酸化を抑える（オゾン水歯周ケア）
抗酸化力を高める（高濃度ビタミンC点滴）
というダブルアプローチで、「酸化と抗酸化のバランス」を整えます。

＜ オゾン水歯周ケアとは？ ＞

オゾン水は、O₃（オゾン）を溶かし込んだ水。
強力な殺菌・消臭・抗炎症作用がありながら、分解後は酸素と水に戻るため残留毒性がありません。
歯周ポケット内をオゾン水で洗浄すると、

・歯周病菌や口臭の原因菌の減少

・歯肉の炎症軽減

・傷ついた粘膜の再生促進

・虫歯の予防

といった効果が期待されます。

また、オゾンは口腔内だけでなく腸内細菌叢にも影響を与えることが報告されており、
微生物環境を整える「Agri-Dent-Medicine™」の一環としても重要な位置づけです。

当院では甲状腺、神経系、口腔内・腸内細菌叢に対する影響を考慮して虫歯予防としてのフッ素塗布は積極的には行いませんが、中性で殺菌力の強いオゾン水を補助的に使うことで一定の虫歯の予防効果も期待できます。

（参考文献）
Nogales CG et al. Ozone therapy in medicine and dentistry: A review. J Contemp Dent Pract. 2008.
Filippi A. Ozone in oral surgery and implantology. J Maxillofac Oral Surg. 2018.
Nagayoshi et al., 2004, Caries Res

＜ 高濃度ビタミンC点滴との相乗効果 ＞

オゾン水が酸化ストレスの原因菌を減らす一方で、ビタミンC点滴は酸化ストレスそのものを中和（還元）します。
ビタミンCはコラーゲン合成に不可欠で、歯ぐきの再生や創傷治癒を促進します。
また、経口摂取では得られない高濃度の血中レベルに到達できるため、クリーニングや歯周治療後の腫れ・痛み・治癒遅延の軽減にも有用です。

（参考文献）
Staudte H, et al. Vitamin C supplementation and periodontal health. J Clin Periodontol. 2005.
Hidaka H, et al. Ascorbic acid and postoperative inflammation. J Oral Maxillofac Surg. 2019.

＜ 医科歯科連携による安心のプロトコル ＞

ビタミンC点滴は、G6PD欠損症や腎障害の方には注意が必要です。当院では内科医が常駐し、事前の問診・必要時の検査を行ったうえで安全に実施します。
歯科施術中も内科医がモニタリングし、「歯のケアと全身のケアを同時に」安心して受けられる体制を整えています。

＜ 忙しい方に最適な「ながら点滴」 ＞

歯のクリーニングは約30〜60分。
その時間を活用して点滴を行うため、追加の来院や時間的ロスはありません。
「歯をきれいにしながら体の酸化ストレスも軽減する」
——そんな新しい健康習慣を、ぜひ体験してみてください。

＜ このような方におすすめです ＞

歯ぐきの出血・口臭・腫れが気になる方
口腔と全身の炎症を整えたい方
抜歯や歯周外科治療の回復を早めたい方
忙しくて効率よく健康管理をしたい方
美容・アンチエイジングを意識している方

気になる方はお気軽にご相談ください。

（ 参考文献）
Staudte H, et al. Vitamin C supplementation and periodontal health. J Clin Periodontol. 2005.
Hidaka H, et al. Ascorbic acid and postoperative inflammation. J Oral Maxillofac Surg. 2019.
Nogales CG, et al. Ozone therapy in medicine and dentistry: A review. J Contemp Dent Pract. 2008.
Filippi A. Ozone in oral surgery and implantology. J Maxillofac Oral Surg. 2018.
Levine M, et al. Vitamin C pharmacokinetics in healthy volunteers. PNAS. 1996.
Nagayoshi et al., 2004, Caries Res