下顎が上顎より前に
突き出ている
受け口とは、下の前歯が上の前歯よりも前方にある状態を指します。
骨格に問題を抱えていることも多く、外科矯正が必要になることがあります。またお子様の場合、不正咬合の中でもより早期の治療が推奨されます。4歳までに、一度ご相談ください。
受け口としゃくれの違い
「受け口」と「しゃくれ」は、似たような意味で使われますが、正確には異なるものです。
受け口とは
受け口は、下の前歯が、上の前歯よりも前方にある状態を指します。しゃくれている人が、必ずしも受け口であるとは限りません。
しゃくれとは
下顎、特に顎先が前方に飛び出た状態を、一般に「しゃくれ」と言います。つまり、歯並びの善し悪しは基本的に関係のない言葉と言えます。また、受け口の人が、必ずしもしゃくれであるわけではありません。
受け口・しゃくれになる
主な原因
受け口
骨格などの遺伝
骨格、歯の大きさは親から子へと遺伝します。ご両親の下顎が大きい、上顎が小さいといった場合には、そのお子様が受け口になる可能性が高くなります。
お口に関する悪癖や生活習慣
唇を吸う癖、指しゃぶり、頬杖、前歯を押す癖などにより、後天的に下の前歯の位置が動いたり、前方へと傾いたりして、受け口になることがあります。
下顎の発達のしすぎ
舌の位置が正しくない等の理由により、下顎が過剰に発達してしまうことがあります。
しゃくれ
骨格の遺伝
しゃくれは基本的に、遺伝が原因となります。ご両親がしゃくれている場合には、そのお子様もしゃくれる可能性が高くなります。
子どもの受け口治療は
4歳ごろまでを目安に
ご相談ください
子どもの受け口の治療は、他の不正咬合と比べて、より早期からの治療が推奨されます。これは、受け口は骨格の問題を伴うことが多く、早期から顎の発達をコントロールすることで、より良い結果が得られやすいためです。また、悪癖の改善についても、早期から取り組むことで、リスクを最小限に抑えられます。
受け口が気になった場合には、他の不正咬合よりも早く、4歳くらいまでにご相談ください。
受け口・しゃくれを治す方法
ワイヤー矯正
歯にブラケットを設置し、そこに通したワイヤーの力によって、歯を動かします。ほぼすべての症例に対応できる、万能型の矯正方法です。装置が目立ってしまう点がデメリットとなりますが、当院では目立ちにくいブラケット・ワイヤーをご用意しております。
マウスピース矯正
薄く透明のマウスピース型の装置を交換していくことで、歯を動かします。当院では、マウスピース型の矯正装置として世界No.1シェアを誇る「インビザライン」を採用しています。装着してもほとんど目立たず、痛みも抑えられます。取り外して食事・歯磨きができる点も大きなメリットです。ただし、1日20時間以上装着する必要があるため、患者様の意志も大切になります。
外科矯正
骨格に大きな問題がある場合には、下顎の骨を切除する外科矯正が必要になることがあります。外科矯正が必要となった場合には、速やかに専門の医療機関をご紹介します。
子どもの矯正の場合
1期治療では、装置を用いて下顎の成長を抑える・上顎の成長を促す治療を行います。当院では、着脱式のマウスピース型の装置もご用意しております。
2期治療では、基本的に成人矯正と同じように、ワイヤー矯正やマウスピース矯正などで本格的に歯を動かしていきます。
