- ミニ講演会第3部「サイモントン療法について」公開動画
- 一人の人が病むということはどういうことなのか?
- 心身症とは
- 心身症の原因は過度なストレス
- 心身症の症状
- 心身症とうつ病の違い
- 心身症の診断方法
- 心身症の治療方法
当院には、今まで色々な治療を行ってきたがなかなか芳しくない、或いは何か新しい視点で治療を希望される患者様が多くいらっしゃいます。私(院長)は消化器病専門医として第一戦で長年患者様の治療にあたってきましたが、並行して自らの病に向き合い研究を重ねてきました。
西洋医学はもちろん、そこでは取り扱わない分子栄養学や漢方治療、ハーブなどを取り入れ、海外のバイオロジカル検査なども行い治療を行っています。
当院では、多くの患者様の腸や腸内細菌叢のバランスを診ていますが、「腸脳相関」という言葉のように腸と脳(心や行動)はお互いに影響し合っています。その腸内細菌の乱れさえも食べ物や生活習慣はもちろん、心理的なストレスが引き金になっていることが多くあるように感じております。
ミニ講演会第3部
「サイモントン療法について」
公開動画
一人の人が病むということは
どういうことなのか?
ということを考えていくと、決して単純な因果関係で捉えられるものではありません。人は非常に有機的な存在です。クリニックは機械の修理工場ではありませんから、一人一人背丈が異なるように患者様の身体も、おかれている環境も異なりますので、治癒への道のりも非常に個別的であると考えています。そのために当院では新患の患者様はお一人1時間をかけて今までの背景やデータ、今生活していらっしゃる環境などをしっかりお伺いし、治療方針を一緒に考えていきます。
心身症とは

心身症とは、身体や心のストレスなどが原因として発症することのある病気の総称です。
アレルギー、自己免疫疾患、潰瘍性大腸炎、がんなどのさまざまな疾患が挙げられます。ただ、これらの病気はストレスのみを原因として発症するわけではありません。また、ストレスを自覚しているケースもあれば、まったくしていないというケースも見られます。
心身症の原因は過度なストレス
心身症の原因は、過度なストレスです。ストレスによって自律神経系や内分泌系、免疫系の働きやバランスが崩れることで、心身症が発症したり、悪化したりします。
原因となるストレスの種類は、仕事、家事、勉強、あるいはそこでの人間関係、健康問題、介護問題、親族トラブル、過労、睡眠不足、天候・季節の変化など、実に多様です。
特に、生活が変化した時にはストレスが発生しやすくなります。
心身症の症状
心身症の症状は、症例によってさまざまです。
よく見られる症状としては、頭痛、肩・手足の痛み、吐き気、全身倦怠感などが挙げられます。
また何らかの疾患を発症している場合には、その疾患に応じた症状が見られます。
心身症の症状一覧
消化器系
- 過敏性腸症候群
- 潰瘍性大腸炎
- 胃・十二指腸潰瘍
- 急性胃粘膜病変
- 慢性胃炎
- 心因性嘔吐
- 慢性肝炎
- 慢性膵炎 など
循環器系
- 本態性高血圧症
- 本態性低血圧症
- 起立性低血圧症
- 狭心症
- 心筋梗塞
- 不整脈 など
呼吸器系
- 気管支ぜんそく
- 過換気症候群
- 神経性咳嗽
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD) など
内分泌・代謝系
- 糖尿病
- 肥満症
- 甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
- 神経性食欲不振症
- 神経性過食症
- 愛情遮断性小人症
- 心因性多飲症 など
神経・筋肉系
- 片頭痛
- 筋収縮性頭痛
- 自律神経失調症
- 痙性斜頭
- 心因性めまい
- 冷え症
- 異常知覚
- 失声
- チック症
- その他慢性疼痛 など
小児科領域
- 小児ぜんそく
- 起立性調節障害
- 過換気症候群
- 神経性食欲不振症
- 消化性潰瘍
- 反復性腹痛
- 周期性嘔吐症
- 情動性不整脈 など
皮膚科領域
- 湿疹
- アトピー性皮膚炎
- 慢性じんましん
- 円形脱毛症
- 汎発性脱毛症
- 多汗症
- 接触皮膚炎(かぶれ)
- 皮膚掻痒症 など
外科領域
- 腹部手術後愁訴
- 頻回手術症
- 形成術後神経症 など
整形外科領域
- 関節リウマチ
- 腰痛症
- 肩こり
- 全身性筋痛症
- 多発関節痛
- 頸腕症候群
- 痛風 など
泌尿・生殖器系
- 夜尿症
- 神経性頻尿(過敏性膜胱)
- 遺尿症
- 遊走腎
- 心因性インポテンツ
- 前立腺症
- 尿道症候群 など
産婦人科領域
- 更年期障害
- 月経痛
- 月経前症候群
- 月経異常
- 不妊症
- 機能性子宮出血
- 卵巣機能低下
- 不感症 など
眼科領域
- 視力低下
- 視野狭窄
- 眼痛
- 原発性緑内障
- 眼精疲労
- 本態性眼瞼けいれん など
耳鼻咽喉科領域
- 耳鳴り
- アレルギー性鼻炎
- 心因性難聴
- 嗅覚障害
- 頭痛
- 口内炎
- 吃音
- 心因性失声症 など
歯科・口腔外科領域
- 顎関節症
- 口腔乾燥症
- 三叉神経痛
- 舌咽神経痛
- アフタ性口内炎、更年期性口内炎 など
心身症とうつ病の違い

心身症では、主にストレスを原因として現れるさまざまな症状、発症・悪化する疾患のことを指します。検査を行えば、明らかな症状・疾患が認められます。
うつ病もストレスを原因として発症しますが、こちらは検査を行っても明らかな身体の異常は認められません。
心身症の診断方法
血液検査や心電図検査などの内科的な検査を行うとともに、その症状・疾患とストレスがどの程度関与しているかを問診し、診断します。
また当院は、心理検査に加え、海外で行われているバイオロジカル検査にも対応し、診断・治療に役立てます。
心身症の治療方法
西洋医学だけでなく、分子栄養学、漢方・ハーブなどを取り入れた治療を行います。もちろん、何らかの疾患を発症している場合には、その疾患に応じた治療も行います。また、ストレスを解消する・回避するといったことも大切です。
加えて、必要に応じて連携している心の専門家(臨床心理士)にご紹介することも可能です。
当院院長は、これまで数多くの患者様の腸内フローラを見てきました。腸脳相関という言葉があるように、腸と脳(心・行動)は互いに影響し合っています。腸内フローラの乱れは、食習慣・生活習慣、そしてストレスが引き金となっているケースがよく見られます。
