「ホリスティック外来のご紹介」 by Dr. 奥野
ホリスティック外来における診療の3つの柱は次のとおりです。
1. 自然治癒力を高める生き方
2. 食事の最適化
3. こころのあり様(=to be)
病気を抱える人やその方を支える方の多くは、不安と恐れ、無力感、罪悪感に囚われています。「私(達)は何もできない(する力がない)」「私の病気は治らない」と思い込んでしまうことが、実際の治癒力を下げてしまうのです。
スティーブン・コヴィーの『7つの習慣』にある「影響の輪」という概念があります。
関心の輪=自分が関心を持っているすべてのものの中には自分でコントロールできるものとできないものがあります。自分が直接コントロールできるもののことを「影響の輪」といいます。
例えば、直接コントロールできないものとしては今日の天気、景気、他人の機嫌、過去のできごとなどがあげられます。直接コントロールできないものばかりに意識を向けると、自分の影響の輪はどんどん小さくなってゆき、心はますます疲弊します。
しかし、自分で変えられるもの:影響の輪に意識的にエネルギーを注げば、人生を主体的に生きることができるようになります。
日常生活に目を向けてみると、「過去」と「他人」は直接変えることはできません。一方、直接変えることができるのは、「現在(~未来)」と「自分」です。
自分で制御できるもののひとつに「物事の捉え方」があります。
例えば、自分の病気をどうとらえるか?
今受けている治療をどう捉えるか?
これらは治療中の精神状態やその後の経過に大いに影響を与えます
病とは偏りであり、その偏りを是正してあげると元の氣(元氣)になる
その元に戻る力が自然治癒力で、自然治癒力は私たちの中にあり、目の前の病を患っておられる方の中にもあって、それは今も十分な働きをしています。
ですから病名に関係なく、病気を治すのは薬や医療機関の医師ではなくて、病気を患っている本人自身であり、その方の中に内在する自然治癒力を活性化することがホリスティック医学の基本姿勢です。自分の中に自然治癒力(病気を治す力)が備わっていると捉えるのか、自分には力がなくて、医療機関の先生にお願いするしかないと思って過ごすのかは病気の経過に大いに影響を与えます。
(文責:奥野)
