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ブログ

「放射線科医としての歩みと転機」 by Dr. 奥野

私は放射線治療を専門としてきました。がん治療の三大療法――手術・放射線・化学療法のうち、放射線治療は一番歴史が浅く、新参者でした。そのため、放射線治療を選択してもらうために、先代の放射線治療の先生方は多くの営業活動をしてこられました。学会やカンファレンスに出て、「放射線治療という選択肢を覚えてください」とお願いして回った時期もありました。放射線治療の優位性、有用性、正当性を知っていただくことが必須で、それらを保証、証明するための客観的なデータや科学的根拠に基づいた裏付けが**エビデンス(科学的根拠)**で、す。ですから、私は開業するまでの二十数年間は、Evidence Based Medicine (EBD)(科学的根拠に基づく医療)を信条として生きてきました。

高濃度ビタミンC点滴や重曹やクエン酸による血液のアルカリ化の話を聞いても「エビデンスはあるんですか?」と問うような医者でした。

このようなエビデンス至上主義の医師がその考え方を大きく変えるのには一定のパターン、きっかけがあります。

それは、自分の病気か、身内の病気です。

私の場合は「母のがん」でした。

(文責:奥野)