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ブログ

「自家がんワクチン」についてのご案内

自家がんワクチンとは?

自家がんワクチンは、がんの術後再発予防、転移防止、残存がんに対する治療を目的としています。がん細胞を特異的に攻撃する免疫細胞(細胞傷害性Tリンパ球)は体内で誘導することが可能で、化学療法とは異なり強い副作用がほとんどないため高いQOL(生活の質)を維持できます。

がんの免疫治療にはたくさんの種類がありますが、自家がんワクチンは、がんの手術で取り出した患者さま本人のがん組織を使い、患者さま個人専用に加工して投与するオーダーメイドのがんワクチン、究極のパーソナルドラッグとも言えます。

(セルメディシンHPより)

自家がんワクチンの作製方法

「自家がんワクチン」の作製には、免疫細胞を活性化させる刺激剤として、患者さま自身のがん組織を加工して無毒化したものを使用します。がん組織には「がん抗原」と呼ばれる、ヒトの免疫細胞が「異常」と見なすことができる目印が含まれており、免疫細胞にこのがんの目印を覚え込ませて、がん細胞だけを選択して攻撃するようにします。

ワクチン接種は原則2週間毎に3回行いますがいずれも外来通院での投与が可能です。

当院では筑波大学のベンチャー企業であるセルメディシンの自家がんワクチン療法を採用しています。

特に手術をされ組織を取られた方にはおすすめしている治療法です。

詳しくはセルメディシンのHPをご覧ください。


自家がんワクチンの利点

  • 利点① 個別性の高い治療
    他の免疫療法と異なり、完全に自己のがん細胞の中から抗原を取り出し細胞障害性T細胞を教育できるため個別性の高いテーラーメイドの治療法です。

  • 利点② 比較的低コスト
    培養型の免疫療法は一定の効果が期待できますが、1クール(計6回)で180-190万円くらいの治療が通常2~3クール必要です。それに対して、 自家がんワクチンは1クールで152万円(税別)の予算が必要ですが、1クールで効果が期待できるという利点があります。

  • 利点③ エビデンスレベル
    肝臓がん、乳がん、脳腫瘍に対してのエビデンスが蓄積されており、多くの大学病院でも臨床試験がされています。

副作用

これまでのところ重篤な副作用の報告はありません。ワクチンを接種した部位の皮膚の腫れや1~2日程度の発熱(微熱)はありますが、いずれも一過性です。

禁忌

自己免疫疾患のある方。

(ワクチンに対する強い免疫刺激作用による増悪の可能性があるため)

費用

  • 1コース:
    1,520,000円(税別) 

    ※ 自家がんワクチン投与(3回)、免疫反応テスト(2回)を含む
  • ※ 別途診察代が発生します。

ご関心をお持ちの方は「がん内科」外来の奥野医師を受診してください。