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※表ができてから再修正必須!!!!!SIBO(小腸内細菌異常増殖症)について

みなさんSIBO(シーボ:Small Intestinal Bacterial Overgrowth 小腸内細菌異常増殖症)という言葉を聞いたことはありますか?

SIBOは比較的新しい疾患概念で本来大腸に比べて細菌の少ない小腸内で細菌が異常増殖したことによる様々な不快な症状をまとめてSIBOと呼びます。

SIBOの症状

  • お腹にガスがたまる
  • 放屁が多い
  • 腹痛、差込み(疝痛)
  • 便秘、下痢、脂肪便
  • 吐き気、胸焼け
  • 体重の減少
  • 食物アレルギー
  • 関節痛
  • 慢性疲労
  • 肌のトラブル
  • うつ、パニック症状

などがあります。

 過敏性腸症候群(IBS)は比較的認知された疾患ですが、アメリカの調査では実にIBS患者の60%にSIBOを認めたと言いますから意外と多くの方がSIBOに悩まされていると考えられています。
 
慢性的な腹部の不調がある方でIBSと診断され、IBSの治療を受けてもなかなかよくならない場合はSIBOを疑ってみる必要があります。

SIBOを起こす原因

  • 胃酸分泌低下
  • 小腸蠕動異常
  • 回盲弁機能異常
  • 抗生物質
  • 制酸剤
  • ステロイド
  • 腹部手術の既往
  • リーキーガット
  • カンジダ異常増殖(この場合SIFO:Small Intestinal Fungal Overgrowthと呼ばれる)
    などが考えられています。

 さらにSIBOが逆流性食道炎の原因にもなることもあり、
胸焼けに対して制酸剤が無効な時もSIBOを疑ってみましょう。
 
ごぼうや海藻など食物繊維が豊富なものやオリゴ糖や乳酸菌は本来腸内環境に良いとされていますが、これらを摂取すると、かえってお腹が張ってしまい苦しいという場合もSIBOの可能性があります。
 
しかしこのSIBOですが、残念ながら日本ではまだまだ認知度が低く、専門医でもまだこの言葉を聞いたことのない方もいらっしゃいます。
ですから、お腹の調子が悪くてSIBOかな?と思った方は「SIBOの治療をしてください」と訴えても、取り合ってもらえないこともあるので要注意です。

内容 説明
SIBOの治療 欧米では「リファキシミン」と呼ばれる抗生剤が使われていますが、現在日本では保険適応外となります。
リファキシミンは抗生剤の一種で、異常増殖した細菌を減少させるのに役立ちますが、腸内細菌のバランスを乱し再発率も高いと言われています。
症状が強い時に短期的に使用することは可能ですが、菌交代のリスクも考慮する必要があります。
当院での取り組み GFCF(グルテンフリー・カゼインフリー)の食事療法、低FODMAP療法をSIBO対策として導入しています。
また、真菌抑制作用のあるプロバイオティクス、消化酵素、ミトコンドリア機能回復を目指したミネラル・ビタミン・カルニチンなどのサプリメントも組み合わせています。
特に食事療法の比重を大きく考えています。
腸内フローラ移植 期待される治療の一つです。当院の移植関連施設での経験では、過敏性腸症候群の方の約90%に改善が認められました。
この中に未診断のSIBO患者が約60%含まれると考えると、多くのSIBOの方にも有効と考えられます。
副腎疲労とSIBOの関連 腸内環境の乱れやバリア機能破綻により毒素や重金属が体内に取り込まれ、慢性炎症の原因となります。
副腎から分泌されるコルチゾールは炎症を抑える働きがありますが、慢性炎症により副腎疲労が起き、コルチゾールが枯渇してしまいます。

ですからSIBOと副腎疲労は頻度は不明ながらも多くのケースで合併しているものと考えています。
いずれの病態も一般診療の現場では「心の病気」と扱われて心療内科を紹介されるケースも少なくありません。
 
腹部の慢性的な不調や全身の疲労など何か気になる症状がございましたら一度ご相談くださいね。