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ブログ

コルチゾールを減らす・増やす

副腎について

コルチゾールについてご案内をする前に副腎について解説いたします。
副腎は腎臓の上にある小さな臓器で二層に分かれています。
内側の層は副腎髄質と呼ばれ、危険な状況を回避するために必要なアドレナリンやノンアドレナリンと呼ばれるホルモンを分泌して脳と体の働きを加速させる役割をします。
 外側の層は副腎皮質と呼ばれ、コルチゾール、DHEA、アルドステロンの3種類のホルモンを分泌しています。

コルチゾールとは

コルチゾールは、副腎皮質から分泌される生命維持に欠かせないホルモンで、「ストレスホルモン」として知られています。このホルモンは、糖質・脂質・タンパク質の代謝調節、血糖値の維持、強力な抗炎症作用と免疫調整作用を持ち、私たちの身体をストレスから守る重要な役割を果たしています。

コルチゾールには明確な日内変動があり、正常な状態では早朝に最も高く、日中は徐々に低下し、夜間に最も低くなるというリズムを示します。この分泌パターンは、ストレス、運動、睡眠習慣などによって影響を受けやすいという特徴があります。

適切な量のコルチゾールは身体機能の維持に不可欠ですが、慢性的なストレスなどにより過剰に分泌され続けると、うつ症状、不眠症、肌トラブルなど、様々な心身の不調を引き起こす可能性があります。そのため、バランスの取れたコルチゾール分泌を保つことが、健康維持において非常に重要となります。

まだ副腎が元気な時は短期のストレスに対してコルチゾール分泌はむしろ増加しますが、慢性的にストレスがかかったり、対処できないような大きなストレスがかかったりするとこれらのホルモンの分泌量が低下します。
中でも抗ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌量が低下し、ストレスに対処できなくなった状態を副腎疲労といいます。

同様にコルチゾールの分泌量が低下する疾患に「アジソン病」があります。
アジソン病は非常に稀な病気ですが、命に関わる急を要す病態です。
一方、副腎疲労症候群は慢性的で直接命に関わる病態ではありません。
しかし現代のストレスの多い社会構造の変化に伴い多くの人に見られる病態で、アメリカでは人口の15%程度、日本ではこれより多い割合の人が副腎疲労ではないかと言われています。

慢性の疲労症状があるが、原因がわからず悩んでいる方は人口の1%程度いると言われています。
このような症状をおこす病態は様々ですが、特に下記疾患の鑑別が必要となります。
中でも当院では「副腎疲労症候群」の診断・治療を積極的に行っています。
「副腎疲労症候群」はまだ新しい疾患概念で、一般の内科ではまだ診断できない場合もあります。
診断がなかなかつかない場合や、下記の診断を受けて治療を受けているがなかなか良くならない場合は、一度ご相談ください。

  • 慢性疲労症候群
  • 起立性調節障害
  • 鉄欠乏性貧血
  • 甲状腺機能低下症
  • うつ
  • 副腎疲労症候群

実は私も副腎疲労症候群を抱える一人でしたが、ライフスタイルの見直し、仕事の仕方の見直し、睡眠時間の見直し、食事の見直し、サプリメント摂取などで随分元気になりました。でも油断は禁物で体の声を聞きながら副腎に負担をかけすぎないように気をつけています。

副腎疲労チェックリスト(当てはまるものにチェックをしてください)

  • 朝起きるのが辛い、疲れが取れない
  • 甘いものや塩分が濃いものが無性に食べたくなる。
  • 甘いものを食べると元気になるが、その後だるくなる。
  • エネルギーが不足している感じがする。脱力感がある。
  • 今までできていた日常的なことをやるのに一苦労する。
  • 性欲が低下している。
  • 突然カッとして怒りが爆発する。
  • 風邪などの呼吸器の感染症に罹りやすい。
  • 罹ってもなかなか治らない。傷が治りにくい。
  • ミミズ腫れができやすい。
  • 気持ちが落ち込む。
  • うつっぽい感じがする。不安が強い。
  • 人生に何の意味も見いだせない。楽しいことがない。
  • PMS(月経前症候群)や更年期症状が悪化している。
  • コーヒーやコーラなどのカフェインの入った飲み物を口にしないとやる気が出ない。
  • ボーっとすることが多い。集中力が低下した。
  • 物忘れをすることが多くなった。記憶が曖昧なことが多くなった。
  • 夕食後になると少しずつ元気になってくる。

3項目以上ある場合「副腎疲労症候群」の可能性があります。
※3項目以上当てはまるからといって、必ずしも「副腎疲労症候群」と診断できるわけではありません。専門医に相談されることをお勧めします。

コルチゾールを減らすとどうなる?

コルチゾールは「抗ストレスホルモン」として、ストレス対処、血糖値維持、免疫調整、血圧維持など、生命維持に不可欠な役割を果たしています。
不足すると以下の症状が現れます。

主な症状

極度の疲労感
  • 朝起きられない、起床時の強いだるさ
  • 1日中続く倦怠感
血糖値の不安定
  • 食後の急激なだるさ
  • 集中力低下、めまい
  • 甘いものへの強い欲求
ストレス耐性の低下
  • 些細なことでイライラ
  • 不安感や落ち込みの増加
  • 感情コントロールの困難
免疫機能の低下
  • 頻繁な風邪、回復の遅さ
  • アレルギー症状の悪化
  • 傷の治りが遅い
循環器系の症状
  • 低血圧、立ちくらみ
  • 起立時のふらつき

コルチゾールが増えすぎるとどうなる?

慢性ストレス、睡眠不足、過度なカフェイン摂取などで、コルチゾールが持続的に高い状態も問題を引き起こします。

主な症状

睡眠障害
  • 入眠困難、中途覚醒
  • 睡眠の質の低下
代謝への影響
  • 内臓脂肪の蓄積
  • 体重増加(特に腹部)
  • インスリン抵抗性の上昇
免疫抑制
  • 感染症への抵抗力低下
  • 炎症の慢性化
精神面への影響
  • 記憶力・集中力の低下
  • 慢性的な不安感
  • 情緒不安定
身体症状
  • 高血圧
  • むくみ
  • 骨密度の低下

副腎疲労の原因

副腎疲労の一番の原因は精神的ストレスですが、過労、睡眠不足などの肉体的ストレスや生活習慣などが蓄積し、複合的な要素により引き起こされることがほとんどです。

精神的ストレス トラウマ、人間関係、仕事、金銭、家庭
肉体的ストレス 過労、慢性感染症、アレルギー、睡眠不足
生活習慣 栄養不足、毒素の蓄積(タバコ、重金属、添加物、農薬、砂糖など)、薬の常用

副腎疲労の検査

唾液中コルチゾール検査 唾液中のコルチゾールの日内変動を調べることで、副腎疲労の程度やステージを知ることが可能です。
遅延型フードアレルギー検査 摂取後数時間から数日経ってから起こるアレルギー反応で、腸内環境の乱れ(リーキーガット症候群)と関連しています。
尿中有機酸検査 腸内細菌の産生する毒素やミトコンドリアでの代謝産物などを調べ、腸内環境やミトコンドリア活性を知ることができます。
SIBO検査 SIBO(小腸での細菌異常増殖)を調べます。腸内細菌の異常増殖やバランスの乱れはリーキーガット症候群と関連し、副腎にも負担をかけます。発酵しやすい糖質摂取後の呼気中ガスを分析してSIBOの有無を確認可能です。
毛髪ミネラル・重金属検査 ミネラルバランスの乱れや有害金属の蓄積はミトコンドリア機能を低下させ、副腎疲労の原因となります。毛髪を調べることで体内のミネラルバランスや有害金属の排泄能を知ることが可能です。
心理検査 精神的ストレスは副腎疲労の大きな原因の一つです。意識できるストレスは対処しやすいですが、無意識のストレスには気づきにくい場合があります。必要に応じてカウンセリングを通し、思考のクセを理解し、健全な思考を育むサポートを行います。

副腎皮質ホルモン(コルチゾール)はストレスに対処するために必要なホルモンですが、慢性的なストレスが続いた場合は、副腎が疲憊し、コルチゾールの分泌が低下したり日内リズムが崩れたりします。

健常者では朝が最もコルチゾールの分泌が多くなりますが、副腎疲労では分泌低下を認めます。

腎疲労の治療

ストレス・マネジメント ライフスタイルを見直し、コルチゾールを無駄遣いしないようにします。
必要に応じて心理カウンセリングを併用します。
心理セラピー  腸内環境の乱れは全身の炎症の原因となり、コルチゾールを浪費する原因となります。
腸脳プログラム  糖質の過剰摂取はインスリン分泌を過剰に促し、結果としてコルチゾール分泌を低下させます。
特に朝は糖質を減らし、タンパク質・脂質をしっかり摂取することが副腎サポートになります。
当院では管理栄養士による栄養指導を行なっています。
飲み物 コーヒーやコーラなどカフェインを多く含む飲み物は、一時的に元気になったように感じますが、長期的には副腎を疲弊させます。徐々にカフェインがなくても大丈夫な体づくりを目指します。
運動 適度な運動はストレス解消になりますが、過度の運動は酸化ストレスを増やし副腎に負担となります。
重度の副腎疲労の場合は運動を避け、回復とともに徐々に運動量を増やします。
栄養素 副腎をサポートする栄養素として、ビタミンB群、ビタミンC、亜鉛、マグネシウムなどに加え、
シベリア人参、エゾウコギ、アシュワガンダ、甘草などのハーブも効果的です。
また、動物の副腎抽出物(副腎ホルモン除去済み)も効果を示す場合があります。
デトックス 水銀やカドミウムなどの重金属、食品添加物、農薬などが細胞の正常代謝を阻害する場合があります。
摂取量を減らす工夫に加え、最大のデトックス器官である肝臓のケアも重要です。

副腎疲労パッケージについて

近年の社会構造の変化に伴い、人々の抱えるストレスは多様化し、慢性的なストレスにさらされる機会も増えてきたと言われています。
慢性疲労の症状は大人にだけ見られる症状ではなく、最近では小中高生にも見られる病態です。
「起立性調節障害」や「うつ」「発達障害」などと診断を受け、中にはなかなか学校に行けない方もいらっしゃいます。
これらの治療を受けるもなかなか症状が改善しない場合は、当院では「副腎疲労症候群」を疑い、検査を受けてみることをお勧めしています。