SIBOと甲状腺の深い関係 〜ナカムラクリニック・中村先生の記事に寄せて〜
こんにちは。城谷です。
先日、親交のあるナカムラクリニックの中村先生が、自身のnoteで「SIBO(小腸内細菌異常増殖症)と甲状腺機能低下症」についての極めて重要な考察を綴られていました。
[中村先生のnote記事「SIBOと甲状腺」]
図は中村先生のnoteより拝借しました

中村先生の視点はいつも鋭く、私自身も深く共感しながら拝読しました。実は、この「甲状腺と腸」のつながりは、私が以前から当ブログでも重点的に発信してきたテーマの一つでもあります。

今日は、中村先生の記事を拝見しSIBOの病態の理解がさらに深まりました。私たちがなぜこの「甲状腺」という臓器を無視できないのか、改めて深掘りしてみたいと思います。
「アクセル」が踏まれないと、腸は停滞する
中村先生の記事でも触れられていましたが、甲状腺ホルモンはいわば全身の「代謝のアクセル」です。
甲状腺機能が低下すると、心拍数からエネルギー代謝まで、あらゆるスピードがスローダウンします。そして、それは「腸の動き」も例外ではありません。
特にSIBOにおいて重要なのが、空腹時に腸を掃除してくれるMMC(伝播性消化管間期複合運動」という強力な「お掃除蠕動」です。甲状腺ホルモンが不足すると、このお掃除蠕動スイッチが入りにくくなり、小腸の中に未消化物や細菌が居座り続けてしまう……。これがSIBOの再発を繰り返す大きな盲点となるのです。
さらに中村先生のご紹介されている方のように遺伝子のタイプによっては甲状腺ホルモンT4を活性型T3に変換が苦手な人がいらっしゃいます。このような方はSIBOのリスクが高く、より栄養素や腸内細菌のサポートを活用したり、必要に応じてT3製剤のように薬物療法もうまく活用する必要があります。
「木を見て森も見る」アプローチの重要性
中村先生が指摘されている通り、お腹のガスだけを見て抗菌ハーブや食事制限をしても、土台となる「甲状腺」のケアが抜けていれば、根本解決には至りません。
私たちが提唱している「Agri-Dent-Medicine (ADM)」の考え方でも、土壌(環境)を整えることが植物の成長に不可欠なように、腸という土壌を動かすには「ホルモン」という生体リズムが整っている必要があります。(それには微量元素やビタミン、腸内細菌からのサポートを得る必要があります。)
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栄養の停滞: 亜鉛、セレン、ヨウ素といった甲状腺に必要なミネラルが、SIBOによる吸収不良で不足する。
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悪循環: 甲状腺が弱る → 腸が動かない → SIBOが悪化する → 栄養がさらに吸収できない。
このループをどこで断ち切るか。中村先生が今回このテーマを詳しく書かれたことで、救われる患者さんはさらに増えるに違いありません。
最後に
中村先生のように、常に臨床の最前線で「なぜ治らないのか?」を追求し続ける先生の存在は、私にとっても大きな刺激になります。
「お腹の張り」の裏側に、甲状腺からのシグナルが隠れていないか。 当院でも、引き続き包括的な視点から、皆さんの「お腹の健康」をサポートしていきたいと考えています。
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