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特徴
次世代の腸内フローラ移植「NanoGAS®︎-FMT」
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日帰りでできる前処置のいらない
次世代の腸内フローラ移植「NanoGAS®︎-FMT」※糞便微生物叢移植:Fecal Microbiota Transplantation(FMT)
新しく開発された腸内フローラ移植 「NanoGAS®︎-FMT」では、抗菌薬や腸管洗浄剤などの前処置を行わず、また内視鏡の代わりに柔らかい細いチューブを使って肛門から10~15cmほど挿入し菌液を注入するという比較的簡便な処置を行います。
体への負担が少なく、小児での安全性も確認されています。従来の腸内フローラ移植で使われる生理食塩水で調整された菌液ではなく、水素ナノバブルを溶存させたNanoGAS®︎水により調整された菌液を使用することで、レシピエント(移植を受ける人)の腸の粘液層内に効果的にドナーの腸内細菌を定着させることが可能です。
水素ナノバブル水(NanoGAS®︎水)を活用した新しいFMT(糞便微生物移植)
糞便微生物移植(Fecal Microbiota Transplantation:FMT、腸内フローラ移植)は、欧米ではクロストリジオイデス・ディフィシル感染症(CDI)(※1)による腸炎に対して標準治療として認められ、臨床に応用されています。日本でもいくつかの大学病院でもCDIと潰瘍性大腸炎(UC)に対する臨床研究が行われています。
これまでの研究では、FMTにおいてはバンコマイシンなどの抗生剤によりレシピエント(患者様)の腸内細菌をできるだけ数を減らした上で、下剤を使い腸内を一旦空っぽにした状態でドナーからの腸内細菌を含んだ液(菌液)をレシピエントの腸内に入れて定着させる方法が基本的な方法とされてきました。また日本国内の主に大学病院で行われているFMTでは大腸内視鏡を使用した上で菌液を注入していくことが基本的な方法とされています。
FMTの歴史
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葛洪による黄汁治療
西暦4世紀の古代中国では、葛洪(かっこう)と言う医学者が重症下痢患者に人の糞便を水で研いだ汁(黄汁:Yellow Soup)を飲ませて治療したと言う記録が残っています。
また昔の韓国宮廷では、米と酵母と人糞水を混ぜ合わせて作ったトンスル(糞酒)が、健康維持のために飲まれていたと言うことは最近の韓国宮廷ドラマでも話題になりました。
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イタリアの糞便治療
さらに中世のイタリアでは解剖学者であり外科医でもあったジローラモ・ファブリッチ・ダクペンデンテ(西暦1537〜1619)が下痢の馬に糞便を注腸したと言う記録があります。このように昔から治療の一つの方法として、他人(他の動物)の糞便を利用すると言う発想はありました。
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ベン・アイズマン博士の発見
学術的には、1958年米国のベン・アイズマン博士がCDI(※1)に対する治療としてFMTを行った際に驚くべき治療効果を認めたことを報告しました。この結果は見張るものではありましたが、当時の医学会では抗生剤がもてはやされた時代で、CDIに対しては抗生剤を使うのが常識とされていたため、彼の論文はあまり注目を集めることはありませんでした。その後、多くの抗生剤がさまざまな治療に用いられるようになり「耐性菌」の出現が社会問題となるようになってきました。
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エルス・ファン・ヌード博士の研究
それまでCDIに対して主に用いられてきた抗生剤に対しても耐性菌が増えたことで難治性となるケースも急増していた2013年、オランダのエルス・ファン・ヌード博士たちのグループがCDIに対してFMTが大変有効であるという論文を、世界で最も権威のある医学雑誌の一つであるThe New England Journal of Medicineに発表し、これが大きな注目を浴びます。
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FDAによる認可
この翌年の2014年には米国のFDA(日本でいう厚生労働省)がFMTを条件付きながらCDIに対する治療として認可をしました。以後、日本をはじめとする世界中でFMTに関する研究が盛んに行われるようになりました。
従来のFMTで改善が期待できる疾患
CDIに対しては世界的にはFMTが標準治療として認められています(日本ではまだ臨床研究中)。
これまでの従来の方法(図)によるFMTでは、CDI以外の疾患の治療において「再現性」を認めているものはまだないとされていますが、世界中の研究機関でさまざまな疾患に対する効果を検証する研究が行われています。臨床試験が行われている疾患(従来のFMT)
消化管の疾患 - CDI
- 過敏性腸症候群
- 潰瘍性大腸炎
- クローン病
- 回腸嚢炎
- 腸管ベーチェット
- 機能性便秘など
消化管以外の疾患 - 自閉スペクトラム症
- てんかん
- パーキンソン病
- うつ病
- 肥満
- メタボリックシンドローム
- 肝硬変
- 非アルコール性脂肪肝症
- 原発性硬化性胆管炎
- 急性膵炎
- 敗血症
- 特発性血小板減少症など
侵襲の少ない新しいFMT:NanoGAS®︎-FMT
当院で行われている次世代のFMTは、非常に微細な水素ガスを溶存させたNanoGAS®︎を活用した菌液を使い、抗生剤や下剤などの前処置を必要としない侵襲の少ないFMT(NanoGAS®︎-FMT)です。菌液の投与方法も内視鏡を使わず、細くて柔らかいゴムのチューブを肛門から挿入し菌液を注入するため比較的体への負担が少ない画期的な方法です。
NanoGAS®︎-FMTが効果を発揮するメカニズム
水素1分子が含まれる微細(直径が1nm未満)な泡が多数含まれるNanoGAS®︎水では、その泡の直径の小ささにより浮力の影響を受けません。NanoGAS®︎-FMTではドナーの腸内細菌の周囲を無数の泡が取り囲むことで菌体がマイナスに荷電します。このことによりレシピエント側の免疫機構をくぐり抜けて粘液層の深いところまで細菌を定着させることを可能にしています。
一度粘液の深い層まで到達した腸内細菌は、粘液の働きにより上行性(肛門側から口の方向へ向かって)に移動し、虫垂まで到達すると考えられています。虫垂まで到達した細菌は必要に応じてその数を増やし腸内フローラ全体のバランスをより最適なものへと変化させていきます。
(糞便微生物叢移植技術©シンバイオシス株式会社)NanoGAS®︎-FMTと従来のFMTの違い
NanoGAS®︎-FMTの実績
腸内フローラ移植臨床研究会(代表:田中善医師)によると、2024年6月1日現在で、研究会における総FMT数はこれまでに821件行われており、その内訳は自閉スペクトラム症(ASD)131件、過敏性腸症候群112件、アトピー・アレルギー101件、便秘症61件、潰瘍性大腸炎45件、自律神経失調症29件、不眠症26件、糖尿病15件、高血圧症14件、不定愁訴14件、その他の疾患273件となっています。
特にASDにおいては2023年に同研究会において特定臨床研究が行われており、その効果と安全性が2024年度中に報告される予定となっています。
また他の疾患においても概ね6割以上の治療効果を認めたとされており、またFMTによる重篤な副作用はこれまでに1例も認められていません。
(国内外の取り組み©腸内フローラ移植臨床研究会)NanoGAS®︎-FMTの副作用
腸内フローラ研究会ではこれまでに800件以上のNanoGAS®︎-FMTを行ってきましたが、重篤な副作用は認められていません。FMT直後の下痢や便秘、腹部不快感、発熱などが報告されていますがいずれも軽度で短期で改善しています。
また、使用している菌液はドナーバンクに登録しているドナー由来のもので、いずれのドナーも感染症等の厳格な検査に合格した人たちです。FMTにはこれらのドナーからいただいた安全性の高い菌液を使用しているため、感染症に関するリスクも非常に低いと考えられます。(※1)クロストリジオイデス・ディフィシル感染症(CDI)
頻回に抗生剤を使用していると、腸内フローラにバランスが崩れ、クロストリジオイデス・ディフィシルと呼ばれる最近だけが異常増殖し、腸管に炎症を起こし、難治性の下痢や下血を起こします。バンコマイシンという抗生剤で治療することが多かったのですが、近年バンコマイシンに対する耐性を持った細菌が特に欧米で増えており、治療に難渋するケースが増えています。腸内フローラ移植にかかる費用
この治療は保険外治療(自由診療)です。
費用は当院へのお支払いとなります。■移植前の腸内フローラバランス検査(便検査):55,000円(税込)
■腸内フローラ移植6回コース(移植6回)
・基本セット:1,848,000円(税込)
(含まれるもの)
移植後の診察費用(移植後2週間、3ヶ月、6ヶ月、8ヶ月)
移植処置費用(6回)、
移植菌液費用(6回)、
移植菌液調整費用(6回)、
水素NanoGAS®水(2Lペットボトル6本)、
各移植前の還元電子治療
血液検査(またはオリゴスキャン(ミネラル・重金属検査))
移植後の腸内フローラ検査(2回分)
・追加移植の場合(7回目以降、1回の追加ごとに):132,000円(税込)■腸内フローラ移植3回コース(移植3回)
・基本セット:1,177,000円(税込)
(含まれるもの)
移植後の診察費用(移植後2週間、3ヶ月、6ヶ月、8ヶ月)
移植処置費用(3回)
移植菌液費用(3回)
移植菌液調整費用(3回)
水素NanoGAS®水(2Lペットボトル6本)
各移植前の還元電子治療
血液検査(またはオリゴスキャン(ミネラル・重金属検査))
移植後の腸内フローラ検査(2回分)
・追加移植の場合(4・5・6回目、1回の追加ごとに):269,500円(税込)
・追加移植の場合(7回目以降、1回の追加ごとに):132,000円(税込)■連絡先
詳細はルークス芦屋クリニック0797-23-6033までお電話ください。 -
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