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腸内フローラ移植(FMT)

腸内フローラとは

腸内フローラとはヒトの腸内に生息する腸内細菌は1000種類以上いると言われており、腸内細菌叢(さいきんそう)=腸内フローラを形成しています。
お花畑(フローラ)のように多様な細菌が共存しているため、腸内フローラと呼ばれています。これらの細菌は善玉菌・悪玉菌・日和見菌に大別され、それぞれがバランスを取りながら腸内環境を維持しています。

腸内フローラの役割

腸内フローラは、消化吸収を助けるだけでなく、免疫機能の調整や有害な細菌の侵入防止、ビタミンの合成など、身体の健康に多くの重要な働きをしています。また、腸内環境が整うことで、便通が良くなり、アレルギーや生活習慣病の予防にも繋がります。
腸内には多様な細菌が共存しており、免疫・代謝・神経系にまで影響を及ぼすことが分かってきたことから、「腸は第二の脳」とも呼ばれています。

腸内フローラのバランスの乱れ

腸内フローラのバランスの乱れストレスや偏った食生活、抗生物質の使用などにより腸内フローラのバランスが崩れると、悪玉菌が増えやすくなり、腸の炎症や免疫機能の低下を招きます。その結果、便秘や下痢、肌荒れ、さらには生活習慣病やアレルギーの悪化にもつながる可能性があります。
更に近年では、腸内フローラの乱れにより様々な病気(腸炎、関節リウマチ、がんなど)にかかる危険性が高まることも分かってきました。

当院では腸内フローラ移植(FMT)を行っております

当院では腸内フローラ移植(FMT)を行っております腸内フローラ移植(FMT)とは、健康な人の便に含まれる「腸内細菌」を、腸内環境が乱れている患者様の腸に移植する治療法です。目的は、腸内フローラ(腸内細菌のバランス)を整え、腸や全身の不調を改善することにあります。

腸内フローラ移植は、腸内環境を根本から整えることができる新しい治療法として、近年大きな注目を集めています。

腸内フローラ移植147例の実績 ─ 経験豊富な医師が担当

当院では、腸内フローラ移植(便移植、FMT)に豊富な実績を持つ医師が診療を担当しています。院長は2017年から2025年8月までに、150例の腸内フローラ移植を実施し、移植回数は延べ800回以上にのぼります。

さらに、腸内環境の乱れが関与するとされるSIBO(小腸内細菌異常増殖症)に対しても、2016年から2025年にかけて1,500例以上の治療実績(うちFMT併用は40例)があり、ハーブ療法や腸内フローラ移植などを組み合わせた総合的なアプローチで、多くの方の改善に寄与しています。SIBO治療の有効率は約65%と高い効果が認められています。

また、潰瘍性大腸炎に対する腸内フローラ移植では、治療有効率78%、さらに自閉スペクトラム症に対する腸内フローラ移植では有効率70%を示すなど、疾患に応じた個別対応によって高い成果を上げています。自閉スペクトラム症に関しては、2023~2024年にかけて特定臨床研究にも参加しており、エビデンスに基づいた治療を提供しています(臨床研究登録情報はこちら )。

当院は、腸内フローラ移植の安全性と効果を重視する「腸内フローラ移植臨床研究会」所属の医療機関として、今後も根拠ある医療の実践に努めてまいります。

より安全性が高く、菌の定着率が良い独自技術を導入

当院では、独自技術である「NanoGAS®︎-FMT(ナノガス便移植)」を導入し、より安全で効果的な腸内フローラ移植(FMT)を提供しています。この技術では、ナノレベルで水素を溶存させるよう特殊な加工処理された水を使うことで、腸内に有用菌を効率よく届け、定着させやすくすることが可能です。

症例はこちら

腸内フローラ移植が
適応となる方

腸内フローラ移植は、腸内環境の乱れが関与していると考えられる疾患や不調を抱えている方に対して行う治療法です。特に、薬物治療や食事療法などの一般的な治療で十分な改善が見られない場合にご提案させていただくことがあります。
以下のような症状・疾患をお持ちの方が、腸内フローラ移植の適応となります。

  • 潰瘍性大腸炎(UC)やクローン病(CD)などの炎症性腸疾患(IBD)
  • 過敏性腸症候群(IBS)
  • 慢性便秘や慢性下痢
  • 自閉スペクトラム症(ASD)
  • うつ病や不安障害などのメンタル症状
  • アレルギー体質やアトピー性皮膚炎
  • 糖尿病や肥満などの生活習慣病

当院では、事前に腸内フローラ検査を行い、患者様の腸内環境を可視化したうえで、腸内フローラ移植が適応かどうかを丁寧に判断します。現在の治療に限界を感じている方や、体質そのものを根本から見直したいと考えている方にとって、新たな選択肢となる可能性があります。

腸内フローラ検査

次世代シーケンサーという最新の遺伝子解析装置を用いて、糞便中に含まれる微生物の遺伝情報(16SrRNA遺伝子)が含まれる箇所の塩基配列を読み取り、菌群分類データベースと照らし合わせることで、主に腸管内に生息する菌種を推定する方法です。
網羅的に解析することで、あなたの腸内に生息する腸内細菌の種類やバランス(多様性)を知ることができます。これをもとにあなたの体に合った食事指導や治療法をご提案することが可能です。
また、この腸内フローラ検査は、患者様の健康状態を医学的に診断するものではありませんが、移植の前後にお受けいただくことで、お一人おひとりの状態に合わせた移植計画を立てることが可能です。
なお、事前にオンライン問診票のご入力をお願いしております。
当院では腸内フローラ移植を受ける方のドナーを決定する際の参考にもこの腸内フローラ検査を活用しています。

腸内フローラ移植(FMT)の
流れ

腸内フローラ移植NanoGAS®-FMT(以下FMT)の流れをご説明します。 ただし、患者様のご希望や状態によって流れが前後する場合がございますのでご了承ください。 詳しくは当院へご相談ください。

1ご予約

専門医による初回相談

専門医による初回相談移植を検討されている患者様は、まずは当院までご相談ください。
(別途診察料がかかることをご了承ください)

2診察

個別診察で丁寧な対応

個別診察で丁寧な対応医師や看護師にこれまでのご病歴や治療に関するご希望などを詳しくお聞かせていただくことで個別性の高い医療を実現しています。

3腸内フローラ検査

最新技術で行う精密検査

腸内フローラ検査とは、次世代シーケンサーという最新の遺伝子解析装置を用いて、糞便中に含まれる微生物の遺伝情報(16SrRNA遺伝子)が含まれる箇所の塩基配列を読み取り、菌群分類データベースと照らし合わせることで、主に腸管内に生息する菌種を推定する方法です。
この腸内フローラ検査は、患者様の健康状態を医学的に診断するものではありませんが、移植の前後にお受けいただくことで、お一人おひとりの状態に合わせた移植計画を立てることが可能です。
なお、事前にオンライン問診票のご入力をお願いしております。

※1:カンジダなどの真菌(カビの仲間)の腸管内での異常増殖があるとFMTの効果が低下する場合がありますが、腸内フローラ検査ではカンジダの増殖がわからない場合があります。臨床的にカンジダの異常増殖が疑われる場合は尿中有機酸検査等にてカンジダ等の異常増殖の有無を確認し、もし異常増殖を認める場合はFMTを行う前にカンジダ等に対する治療をお勧めする場合がございます。

4ドナー選定

厳選された信頼のドナー

国内で唯一民間が運営する、『腸内フローラ移植のためのドナーバンク:Japanbiome』に所属するドナーの便を使用します。所属するドナーは、定期的に徹底した検査を受け、提供された便は冷凍保存されます。次回の検査に合格して初めて前回の検査以降提供された冷凍便を使用します。

5菌液の精製

患者様に合わせた菌液調整

様々な疾患の移植実績によって、患者様の腸内フローラ検査の結果とオンライン問診票の内容と、医師による問診に基づいて、お一人おひとり個別に菌液を調整しています。

この新しい腸内フローラ移植(NanoGAS®︎-FMT)においては、NanoGAS®水の微細な泡の特性を利用することで、本来ならIgA(免疫グロブリンA)等の自己免疫機能に阻まれてうまく棲み着くことができない、とされていた他人の腸内細菌を効果的に定着させることが可能となりました。

免疫反応に配慮した精製

患者様の免疫力が、外からやってきた他人の腸内細菌とご自身の腸内細菌との違いを認識する際に、一時的に混乱してしまう現象を軽減するため、複数回の移植を短期間で計画的に行います。徐々に濃度を上げ、効果的な定着を図ります。

6前処置は不要

負担の少ない移植プロセス

移植をするために事前の抗生物質や下剤等の服用は必要ありません。(抗生物質を一定期間服用すると、ご自身の腸内フローラの多様性が損なわれる可能性があります)

7ドナー由来の菌液を投与

高品質な菌液の安全投与

高品質な菌液の安全投与内視鏡を使わずカテーテル(細いゴム製のチューブ)を使い注腸(肛門から注入)します。

ご注意ください

  • 移植後、処置室を出られてからガスをもよおした場合、必ずトイレの便座でガスの処理をお願いします。
  • 菌を保持していた液体がガスと一緒に出ますが、菌は腸管内に定着しておりますので、ご安心ください。

8移植の回数・頻度

個別に最適化された移植計画

その後、数回の移植を行います(通常は合計3回または6回)。移植と移植の間隔は数時間から1~2週間程度開け、その都度、ご自身の免疫力が新しいフローラバランスを「異物」だと認識してしまわないよう、濃度勾配をつけて行います。
まずは最初の1クールを3回または6回としてご案内しておりますが、疾病の種類、罹患年数、進行状態などにより必要な回数は異なります。
また、患者様の体質や生活習慣などによっても個人差があります。腸内フローラ検査の結果に基づいて大まかな計画方針をお伝えし、その後は移植をしながら様子を診ていきます。

9再検査・経過観察

移植後の綿密な経過観察

移植期間中や移植終了後、腸内フローラバランスを確認するための再検査につきましては、主治医とご相談ください。

腸内フローラ移植(FMT)の
費用

この治療は保険外治療(自由診療)です。
費用は当院へのお支払いとなります。

移植前の腸内フローラバランス検査(便検査)

移植前の腸内フローラバランス検査(便検査)

55,000円(税込)

腸内フローラ移植6回コース(移植6回)

基本セット 1,980,000円(税込)
含まれるもの ・移植後の診察費用(移植後2週間、3ヶ月、6ヶ月、8ヶ月)
・移植処置費用(6回)
・移植菌液費用(6回)
・移植菌液調整費用(6回)、
・水素NanoGAS®水(2Lペットボトル6本)
・各移植前の還元電子治療及び各移植中の水素ガス吸入
・血液検査(またはオリゴスキャン(ミネラル・重金属検査))
・移植後の腸内フローラ検査(2回分)
※ 毎回菌液注入前に高濃度のNanoGAS水の注腸を行います
追加移植の場合(7回目以降、1回の追加ごとに) 145,200円(税込)

腸内フローラ移植3回コース(移植3回)

基本セット 1,375,000円(税込)
含まれるもの ・移植後の診察費用(移植後2週間、3ヶ月、6ヶ月、8ヶ月)
・移植処置費用(3回)
・移植菌液費用(3回)
・移植菌液調整費用(3回)
・水素NanoGAS®水(2Lペットボトル6本)
・各移植前の還元電子治療及び各移植中の水素ガス吸入
・血液検査(またはオリゴスキャン(ミネラル・重金属検査))
・移植後の腸内フローラ検査(2回分)
※ 毎回菌液注入前に高濃度のNanoGAS水の注腸を行います
追加移植の場合(4・5・6回目、1回の追加ごとに) 286,000円(税込)
追加移植の場合(7回目以降、1回の追加ごとに) 145,200円(税込)

症例

当院医師はFMT研究会において、以下のような症例を報告いたしました。
これは、FMT(糞便微生物移植)に関する臨床経験を学術的に共有したものです。

ご注意

・本内容は学術研究会での発表事例であり、当院での治療効果を保証するものではありません。
・効果や経過には個人差があり、すべての方に同様の結果が得られるわけではありません。

広汎性発達障害 5歳男児

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潰瘍性大腸炎 30代男性

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アトピー性皮膚炎 30代女性

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アトピー性皮膚炎 30代男性

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潰瘍性大腸炎 60代男性

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過敏性腸症候群 20代男性

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過敏性腸症候群 50代女性

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過敏性腸症候群 60代女性

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潰瘍性大腸炎 50代女性

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自閉スペクトラム症 6歳男児

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自閉スペクトラム症 7歳男児

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自閉スペクトラム症 8歳女児

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自閉スペクトラム症 6歳男児

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自閉スペクトラム症 9歳男児

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自閉スペクトラム症 6歳男児

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自閉スペクトラム症 12歳女児

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潰瘍性大腸炎 40代男性

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過敏性腸症候群 50代女性

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過敏性腸症候群 10代男性

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過敏性腸症候群 30代男性

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自閉スペクトラム症 10代女性

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自閉スペクトラム症 4歳女児

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過敏性腸症候群 40代男性

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