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糖尿病治療薬DPP-4阻害薬と糖質制限

2016年3月15日

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比較的新しい糖尿病の薬にDPP-4阻害薬というものがあります。
 
食事をすると、インクレチンと呼ばれる消化管から分泌されるホルモンが分泌されますが、インクレチンは肝臓での糖新生により血糖を上昇させる働きを持つグルカゴンの分泌を「抑制」したり、血糖を下げるインスリン分泌を「促進」することで血糖を低く保ちます。
 
このインクレチンを分解する酵素がDPP-4酵素です。

新しい糖尿病薬であるDPP-4阻害薬はこのDPP-4酵素を阻害することで、長時間にわたり血糖上昇を抑制する作用が発揮されるため、新しい時代の糖尿病治療薬としてよく用いられるようになりました。

しかし、DPP-4酵素はこれらだけを分解するわけではありません。牛乳に含まれるカゼインや小麦に含まれるグルテンも分解します。

遅延型フードアレルギー検査にてカゼインやグルテンに反応しているような方は、DPP-4酵素を処方することで、カゼインやグルテンの未消化産物であるカゾモルフィンやグリアドルフィンを完全に分解できるようにサポートします。これらの中間産物が脳内にてモルヒネ様の作用を起こし、精神症状の原因にもなります。
 
また、血糖コントロールが不良な方には、しばしばLeaky Gut Syndromeを合併していることが多く、DPP-4阻害剤は腸管の炎症を助長するリスクを伴います。

さらにDPP-4酵素を阻害することで糖新生も抑制され、もし今はやりの「糖質制限」を厳格に行った場合、低血糖に近い状態になり、精神的に不安定になり、イライラやキレやすいというようなリスクも伴うと考えられます。

糖尿病でDPP-4阻害薬を飲んでいる方は、腸の状態をしっかり把握することに加え、厳格な糖質制限にはリスクを伴うことを知っておいてください。

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