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愛情ホルモン 〜オキシトシン〜

2017年5月11日

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アタッチメント(愛着)とは、「人と人を結びつける絆を支えるもの」とされています。
私たち人間だけでなく、猿や馬など他の哺乳類にも「オキシトシン」というホルモンが備わっています。

オキシトシンは母親が授乳をしたり、妊婦が出産する時に分泌されることで知られていましたが、最近の研究でアタッチメントの形成にもオキシトシンが重要な役割を果たすということがわかって来ました。

オキシトシンは
「愛情ホルモン」や「愛着ホルモン」「安寧ホルモン」などとも呼ばれ、スキンシップや親密な人間関係の体験で分泌が促されるとされていてます。

日常的なハグや触れ合いは男女問わずオキシトシン濃度を高めてくれます。

オキシトシンに満たされていると安定した人間関係を強化したり、それを長続きさせやすくなります。

またストレス耐性を高め、不安な感情を抑制しうつのリスクを減らすことも示唆されています。

さらに社会的な認知能力が高まり、相手の顔を覚えやすくなったり、相手の気持ちに共感する能力が高まるとされています。

東京大学が中心となって行ってた研究の一つに自閉スペクトラム症に対してオキシトシンを投与して対人相互作用の改善が見られたという報告があります。

右肩上がりで増えていると言われている自閉スペクトラム症の対人相互作用の改善にはオキシトシンを利用した治療が今後一般的に行われるようになると考えられていますが、これはご本人だけでなく、関わる周囲の人にとっても朗報ではないでしょうか
(当院でも自閉スペクトラム症や更年期などにみられる対人関係改善に対してオキシトシンが利用できるよう現在準備中です。:保険外治療)

また夫婦間のアタッチメントにもオキシトシンの分泌の如何は大きな影響を与えます。

女性の更年期の時期はちょうどオキシトシンも不足しがちで愛情が湧きにくく、夫婦を取り巻くホルモン状態は「木枯らしの時期」になるとも言われています。

オキシトシンは夫婦で摂取することで相手を労わり、共感し、枯れた泉を湧き上がらせ、愛情や優しさを取り戻すのに一役買いそうです。
社会がますますが複雑化し、人間同士の関係性も希薄になりつつありますが、このような状況が、オキシトシンを分泌させる機会を減らしているかもしれません。

これがベストな方法ではないかもしれませんが一時的なオキシトシン補充を利用して対人関係を改善させ、自分自身のオキシトシンが分泌できるようになり、最終的に外からのオキシトシンが不要になれば、恩恵を受けられる人は少なくないはずです。

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