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Gut Feeling

2018年1月 5日

このブログでも今までに何度か
リーキーガット症候群
(Leaky Gut Syndrome)
を取り上げましたが、
このGutという言葉は
実は日本語でも使われる言葉って
ご存知でしたか?

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日本語で肝が座っている様子を
「ガッツがある」という言い方をしますが、もともと英語で「Gut」は「腸」「はらわた(腹わた)」という意味です。

英語圏では
 'Gut Feeling'
もよく使われる言葉ですが、
直訳すると「はらわたの感覚」です。

この場合は「直感」「勘」「第六感」などと訳します。

日本語も腹のつく慣用句はたくさんあり、中でも
「腹に据えかねる」
「腹がたつ」
「腹わたが煮えくり返る」
などの言い回しからは、
内臓の感覚の中でも特に
「腸」と「感情」(日本では特に怒り)
が密接に関連していることを
洋の東西を問わず
古来の人々も知っていた
ということがうかがえます。

私のクリニックでは、
専門が消化器内科ですから、
もちろん、お腹が痛かったり、
胃がもたれたりと
消化器症状を訴えて
お見えになる方が多いのですが、
実際に内視鏡などの検査で
異常を指摘されるのは一部の方で、
むしろ異常を指摘されない方も
相当数いらっしゃいます。

そんな方にはさらに詳しい検査
(腸内環境検査、食物アレルギー検査など)をお勧めすると同時に、
「ストレス」関連の症状
ではないかを疑い検査を進めていきます。

近年の科学の進歩により、
心身相関が注目されるように
なりましたが、
中でも特に腸と脳の
密接な関連が分かってきたことで
ストレスが腸に及ぼす影響が
明らかになってきました。

慢性的に持続するストレスや
大きなストレス下では、
腸内環境が乱れ、
消化吸収機能のみならず、
腸管のバリア機能までもが破綻する事で
様々な臓器にも悪影響を及ぼすことが
わかっています。

ストレスと一言に言っても
意識できているストレスは
比較的対処しやすいものです。

例えば過労が原因で体調を崩していると
はっきりわかっている時は、
休職したり、働き方を見直したりすれば、
症状の改善が期待できます。
(実際はそう単純ではないことが多く、何故過労になるまで働き続けたのかを見ていく必要もあります)

それよりもむしろ、同じストレスでも
意識できていない
心の奥底に押しやられてしまい、
意識にはのぼらないような
(無意識にのぼないように自分がしてしまったのでしょうが)
ストレスの方が実は厄介です。

例えば、幼少時の体験より
「もっと頑張らねば、 私は認められない」
と言う信念が、
潜在意識に刷り込まれているような場合は、本人は全くそのつもりはなくても、(むしろそれこそが美徳と思われていることが多い)無意識にキャパ以上の仕事を引き受けてしまいがちです。

この刷り込まれた信念は、
長年、無意識下に繰り返され
強化されていますから、
本人には自覚されていない場合が
ほとんどです。

しかし、この信念が強化されることで、
身体には繰り返し無理を強いることとなり、その人の身体を蝕みます。

だからと言って身体は
黙ってあなたの押し付ける無理を
受け入れ続けるわけではありません。

ずっと抑圧されてきた身体は、
いつしかあなたに反乱を起こす事となります。
「いい加減気づいて欲しい!」と。
あなたがもし、慢性的な身体の症状に
悩まされているならば、
それはひょっとすると、
身体の反乱かもしれません。

その反乱を力づくで(薬などを使って)
抑え込むのがいいのか、
あるいは、身体が反乱する理由を
聞いてみるのがいいのか、

一体どうすれば良いのか、
あなたの 'Gut Feeling' に
一度聞いて見てもいいかもしれませんね。

きになる症状があればお気軽にご相談くださいね。

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