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IBSは自己免疫疾患??

2020年3月 9日

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過敏性腸症候群(IBS)はこれまで「ストレス」による機能性疾患とされてきました。「機能性」とは内視鏡などの検査をしても明らかな異常がなく、腸の蠕動運動が機能異常を起こすことで現れる様々な症状の総称です。

その後、メタゲノム解析技術が進化し、腸内細菌の遺伝子情報が明らかになってきたことで、IBSは腸内細菌の乱れが原因という説が有力になってきました。

IBS患者ではLactobacillusやVeillonellaという細菌が有意に増加しており、いわゆるdysbiosisの状態であることが指摘されています。

さらに最近になって、IBSが自己免疫疾患であるという仮説が注目されています。

つまりIBSもリウマチなどの膠原病と同じ、自己免疫の異常によって起こる疾患だというのです。

感染性腸炎の後にIBSを発症する例はこれまでにも感染後IBS(PI-IBS)として知られていましたが、これは感染を起こした時に産生される細菌毒素に対する抗体産生が引き金となった免疫応答による結果だというのです。

これは消化器病治療に携わってきたものとして非常に大きなパラダイムシフトです。

今後この説にも注目していきながらIBS/SIBO診療に当たっていきますが、やはり食事の見直しとライフスタイルの見直し(特に考え方の癖に気づくこと)の重要性は変わらないと考えています。

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