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1月28日(土)ルークス芦屋クリニック・ミニ講演会「なぜ人は病むのか?」内容紹介その1

2023年1月 5日

内容紹介その1:過敏性腸症候群(IBS)、SIBOについて

昨今の医学技術の発達とともに、腸内環境に関連するさまざまな情報がわかるようになって来ました。
特に腸内細菌が私たちの健康に及ぼす影響が大変大きいものであることがわかるようになり、腸内細菌(腸内フローラ)に対する注目度が一層高まっています。しかし、その腸内細菌の種類やバランスに、私たちの自律神経の働きやさらにはストレスが関与していることも明らかになって来ました。

過敏性腸症候群(IBS)は慢性的な腹部不快症状に加え、下痢や便秘などの便通異常を伴う状態の事を指しますが、最近の腸内細菌の研究により、IBSでは腸内細菌の乱れがあることが判明しています。

さらにIBSでは、本来細菌の多くない小腸内でも細菌の異常増殖(SIBO)を伴うことが多いことも知られるようになり、これに対する治療がIBSの治療としても効果を認めることがわかり注目されるようになって来ました。

しかし、これらの治療により一時的に症状の改善が認めらるものの、症状がまた再燃する例も少なくありません。
これは、腸内細菌が乱れる背景にある自律神経の働きの悪さが関連していると考えられています。
自律神経がうまく働いているときは、少々のガスが増えたり、腸内細菌が乱れて一部の菌が異常増殖したとしても、MMC(Migrating Motor Complex)と呼ばれる大きな腸蠕動が、それらを上手く排出してくれます。逆に腸の蠕動運動を支配する迷走神経の働きが悪いと、異常増殖した細菌やガスを自然に排出できにくくなります。

これらの自律神経の働きには私たちが感じている「ストレス」が大きく関与しているため、ストレスをうまく発散したり、ストレスを増やさないための暮らし方をすることが必要となります。
さらにそのストレスの原因を詳しく見ていくと、幼少期のストレスが関与している例が多いこともわかって来ました。このようにストレスと腸の働きが大きく影響し合うことを脳腸相関と言います。

幼少期に「安心」「安全」という感覚を享受し、周囲の人との愛着形成がうまくいくと、迷走神経をはじめとする自律神経がうまく発達します。しかしこれがうまくいかないと神経が過敏な反応をするようになったり、逆に感覚鈍麻のように様々な刺激に対して鈍感になってしまい、消化管をはじめとするさまざまな臓器の機能障害を起こしやすくなります。

IBSの発症にもこのようなプロセスが関与していると考えられる場合が少なくありません。

1月28日のミニ講演会では、ストレスがいかにIBS/SIBOにおける発症に関与しているかや、当院で行なっている「腸内フローラ移植」についてもお話いたします。
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