ルークス芦屋クリニック
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第7回先制臨床医学会 学術大会
2024年6月24日
大会2日目に腸内フローラ移植についての講演を行いました。
大会2日目に腸内フローラ移植についての講演を行いました。
今回は自閉スペクトラム症に(ASD)対するNanoGAS®を使った新規FMTの効果と安全性について発表させていただきました。
今回の発表は、これまでの世界で行われてきたFMTに関する先行研究に比べて、新規FMTの効果や安全性、侵襲の少なさなど様々な点での優位性が、世界で初めて示される意義深い機会でした。
特筆すべきはASDの中核症状だけでなく周辺症状を含む諸症状に対して、新規FMTは一様に有効性を認め、さらに観察開始後30週の時点においてもその効果が持続し、腸内フローラの多様性が維持されていることが確認されました。
これだけの効果を発揮する大きな要因の一つは新規FMTで採用されている水素ナノバブル水( NanoGAS®水)であろうと思われます。
講演後の質疑応答の中でも、今回の新規FMTの効果に対する驚きのお声とともに、その高い技術で水素を溶存させたNanoGAS®に対する参加者の関心の高さが伝わってきました。
今回の発表を通して、これまでIBSやSIBOなど様々な疾患に対してもおこなってきたFMTが有効であった科学的根拠のひとつが示されたと考えられます。
本来は私たちの食べるものが口腔内フローラや腸内フローラに大きく影響するため、食事に関するアプローチ抜きに健康を語ることはできませんが、土壌菌、口腔内細菌、腸内細菌の連続性や循環が分断されてしまった現代社会において、医療側からもこれらの再接続を積極的に提案していく必要があります。
腸内フローラ移植をしなくとも、ある程度腸内細菌叢の多様性が維持されていれば、食事や生活習慣を見直すことで健康を取り戻したり維持したりすることは比較的容易なはずですが、極端に多様性を失ってしまっている場合には腸内フローラ移植は大きな一助となり得るでしょう。
今後も丁寧にお一人お一人の患者様やご家族と向き合い、より安全で有効性の高いFMTの実現に向けて取り組んでまいります。 Dr.城谷昌彦
20年以上消化器内科医として臨床をやってきたことで、非常に多くの患者さんから学びと気づきを得る事ができました。 その経験に加えて、何より自分自身が大病を患った経験を通して、一人の患者として「自分が受けたい医療」という視点を大切にしたいと考えて、日々の気づきをつらつらと芦屋から配信していきます。
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