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内なるドクター

2017年8月20日

「母子手帳のワナ 〜知られざる母子保健の真実」(高野弘之著)
を読みました。

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読み終わった感想として
正直スカッとしました。

私もかつて医師として大きな医療システムに流されそうになりながら抱いていた多くの疑問を著者の高野先生も同様に感じられています。

そして小児科医としての豊富な経験を背景に人間の本質や治癒力を信頼し、過剰な「医療介入」に警鐘を鳴らしておられます。

私も以前の職場では小児を診察する機会も多くありました。
ワクチンにしても感冒時の投薬にしても長い目で見て、本当にこの医療介入が役に立つのだろうか?

日常診療の現場ではそんな疑問を抱く暇もないくらい多くの患者さんが訪れます。
そして多くは「薬」をもらって安心して帰るのです。
小児だけでなく成人の診療においても従来の医療モデルでは「自己治癒力」を高める
という発想はなく、
弱い人間の力では病気を克服できないので医療介入をして「病気を叩く」という医療モデルで成り立っています。

でもそもそも人間が「弱く」なってしまった原因はなんなのでしょうね。
人間はその叡智で文明を開花させ、私たちの生活に多大なる恩恵をもたらしましたが、その反面、多くの犠牲を伴ったことも知っておく必要があります

先日このブログでも紹介した「食生活と身体の退化」にもあったように近代化した食事により失ったものは少なくありません。

さらに、過剰な医療介入により管理されることが「当然」という風潮が出来上がってしまっていることにも気づく必要がありそうです。

アルベルト・シュバイツァーはこう言っています。

「どんな人の中にも内なるドクターがいる。しかし、彼らはそれを知らずに医者を訪れる。」

目の前のクライアントなり患者さんの中に「内なるドクター」がいることを治療者が信頼するにはまず、治療者自身が自分の中の「内なるドクター」を信頼する必要があります。

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今の過剰な医療介入の背景には医療者自身が自らの「内なるドクター」を信頼できていないからかもしれませんね。

むしろ、自らの「内なるドクター」を信頼し、家族の健康と幸せを願い、過剰な医療介入から適度な距離を置いて奮闘されているお父さんやお母さんたちの方が、今後、起こるであろう大きな「パラダイムシフト」を担っていかれることとなるのではないでしょうか。

私たちもいずれ来るべき「パラダイムシフト」を後押しできるようにサポートしていきたいと考えています。

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