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第7回学術大会 JSPCM TOKYO 2024/医科歯科連携特別企画「口腔から腸内まで」
2024年6月18日
週末の23日の最後のプログラムでは、
【医科歯科連携特別企画「口腔から腸内まで」】
とのタイトルでトークセッションが行われます。
(講演者:川上智史・木村瞳・城谷昌彦・田中善)
私たち人間は出生とともに、口腔を含めた消化管、皮膚、生殖器など身体のあらゆる部位で微生物との共生を開始します。
その中で、腸内細菌は数百兆、1500種類、遺伝子数で2000万(ヒトの遺伝子の約1000倍)を有する腸内細菌叢(腸内フローラ)を形成し、そのアンバランス(Dysbiosis)は慢性炎症を基盤とする様々な疾患(がん、炎症性腸疾患、動脈硬化、糖尿病、神経精神疾患、自己免疫疾患、アレルギー疾患など)の原因となります。
腸内フローラによる物質代謝、免疫調整、各臓器間の通信、有用物質の産生という働きによって人間は腸内細菌と超生命体(Superorganism)を形成しています。
私たち人間が心身ともに健康であるためには、栄養の適切な摂取が重要です。
これを考える上で、消化管上部にある口腔において食物を最初に嚥下、咀嚼する際に口腔内細菌叢(口腔内フローラ)が関与し、下部にある腸内細菌が最終的な栄養摂取の役割をしています。
また、歯周病などによる口腔内フローラのバランスの変化が腸内フローラに大きく関与し、慢性炎症の原因となっていることは重要であり、疾患の治療、予防に関与しています。
さらに腸内細菌、口腔内細菌とともに土壌菌も食物の生育に重要であり、これら微生物の共生が、私たちの健康維持に重要なのです。
医師、歯科医師は、腸内フローラと口腔内フローラの密接な関係を良好に維持することが、疾患の治療、予防、そして生命の存続に重要である、という認識ににより医療を展開する必要があります。
このセッションで、歯科医科連携の重要性を再確認する予定です。
是非ご参加ください。
https://jspcm.org/seminar/3198/ Dr.城谷昌彦
20年以上消化器内科医として臨床をやってきたことで、非常に多くの患者さんから学びと気づきを得る事ができました。 その経験に加えて、何より自分自身が大病を患った経験を通して、一人の患者として「自分が受けたい医療」という視点を大切にしたいと考えて、日々の気づきをつらつらと芦屋から配信していきます。
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