ルークス芦屋クリニック
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SIBOと甲状腺
2025年5月26日
甲状腺は、首にある蝶々のような形をした臓器で、代謝を調節し、消化を含む様々な身体機能に影響を与えており、甲状腺機能低下症の一般的な症状には、むくみ、便秘症、倦怠感、体重増加、寒さへの敏感さ、薄毛などがあります(図)。SIBOにはしばしば甲状腺のトラブルを合併していることがありますが、その理由は以下のことが考えられています。運動機能の問題:橋本病など甲状腺機能が低下する病態では、腸の蠕動運動が鈍り、小腸内のガスや増殖した細菌が腸内に停滞に停滞しやすくなります。これはSIBO発症の重要な原因の一つと考えられています。胃酸分泌減少:甲状腺機能低下症では、しばしば低胃酸症(胃酸分泌減少)を合併しますが、これは腸内環境の自然なバランスを崩し、SIBOのリスクを高めることになります。また、甲状腺機能低下症に使われるレボチロキシン(T4製剤、チラージン)は、活性型であるT3に主に肝臓と腸内細菌によって変換されますが、SIBOやDysbiosisがあると、この変換が阻害される可能性があります。すると結果的に甲状腺機能が改善しない→T4製剤投与量が増える→腸への負担が増す、という悪循環になり、さらにSIBOのリスクを高めることになります。このように甲状腺と腸の健康は密接に関連しています。両方をケアすることが健康維持には重要です。 Dr.城谷昌彦
20年以上消化器内科医として臨床をやってきたことで、非常に多くの患者さんから学びと気づきを得る事ができました。 その経験に加えて、何より自分自身が大病を患った経験を通して、一人の患者として「自分が受けたい医療」という視点を大切にしたいと考えて、日々の気づきをつらつらと芦屋から配信していきます。
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